学研M文庫
ローマ・カルタゴ百年戦争

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784059010968
  • NDC分類 243.2
  • Cコード C0122

内容説明

ときは紀元前3世紀。繁栄を極める通商国家カルタゴと興隆し続けるローマは、地中海世界の覇権をかけ、百年の長きにわたり戦闘を繰り広げた。戦乱のハイライトともいえる、厳寒のアルプス越え、カンネーの戦い、そしてザマの決戦の真実とは。カルタゴの闘将ハンニバルは、古代最強のローマ軍団を相手にどう戦ったのか―。香気あふれる文章で綴られた壮大なる戦記ロマンの名著。

目次

序幕 地中海の雷鳴(ローマの建国神話;カルタゴの建国神話 ほか)
第1幕 第一次ポエニ戦争(シチリヤ問題;ミレーの海戦 ほか)
第2幕 第二次ポエニ戦争(雌伏するカルタゴ;ハミルカアルのスペイン経略 ほか)
終幕 カルタゴの滅亡(第三次ポエニ戦争;カルタゴ亡ぼさざるべからず)

著者等紹介

塚原富衛[ツカハラトミエ]
1908年、東京に生まれる。作家・岡本綺堂のもとで文学を修行する。1941年、尾崎士郎とともに国民文化建設協会を創立。1950年、日本ユネスコ協力会を創立。1963年、茅誠司東京大学学長とともに「小さな親切」運動本部を設立し、1986年、茅氏の後を継ぎ代表に就任。1998年没
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感想・レビュー

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かわのふゆき

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60年ぐらい前に書かれた本の再販。史実というよりはエンタメ合戦絵巻で、どことなく月光仮面の紙芝居調(さすがに勧善懲悪ではないが)。この本独自の解釈なんかもあるようで、文体以外は色褪せた感じはしない。スキピオの描かれかたがあっさりで分量はもの足りず。2009/10/20

タカバル

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ポエニ戦争といえばハンニバルの戦術が特筆される。20代で指揮官を務め、通信手段もなく人種も異なる大軍を縦横無尽に操り、ローマ軍を苦しめた。しかし不撓不屈にローマ人の決意は凄まじく、カルタゴ本国からの支援が乏しいハンニバルは徐々に消耗しザマにて敗北した。国防を忘れたカルタゴはその後滅亡の道を辿る。2024/10/11

ありうす

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 塩野七生女史は、マンガなど擬音語だけで表現できそうな内容だと言ったが、本書も擬音語だけで表現できそうな一冊であり、いい大人が真剣に読む本ではない。しかし、文に熱気があって、同じ題材を扱った『アド・アストラ』とはまた異なる、いい大人も思わず引き込まれる魅力がある。2016/03/21

Annette2

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3度にわたるポエニ戦争を描いた、歴史書というよりは小説。ただ、文章は講談調で調子は良いが、武断的なローマとハンニバルを称揚する一方でカルタゴを商業民とこき下ろす様は冷静さを欠いている(と同時に著者の政治的な意図も感じる)。そのため小説と楽しむにはつらいものがある。 ただ小説的ゆえに読みやすくはあり、専門書に入る前に外枠をつかむための入門書としての価値はあるかもしれないが、それにしても塩野七生のローマ人の物語のほうが均衡が取れていて良いように思われ、本書の存在意義は薄いと思う。 なお私が読んだのは単行本版。2015/11/09

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