内容説明
あの日、彼女は何を変えたのか?…世界の並みいる科学、哲学、文学の偉人たちに霊感を与え続けたイデアの源泉たる女神らもまた、それぞれが自らの言葉で思考し、多くを独力で見出す一個の“自然哲学者”だった!!近代的な知が開闢を迎える18世紀までを彩った有史以来の有名無名の“花々のひと群れ”を列伝形式で辿る、“教養”なるものの道行き!図版110点、人物略伝90項付。
目次
第1部 古代の女性教養人(古代エジプトにおける知識、権力、宗教の体現者―ハトシェプスト(前1518頃‐前1458頃)
メソポタミアの化学の母たち―タプーティ=ベーラト=エーカリ(前1200頃) ほか)
第2部 中世の教養ある修道女と宮廷婦人(自身を歴史に書きとどめたビザンツ帝国の皇女―アンナ・コムネナ(1083‐1153)
宇宙論、医学書、博物学書を著した修道女―ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098‐1179) ほか)
第3部 ルネサンス期の女性教養人と科学革命(果たして女性にルネサンスは到来し、人文学者たり得たのか?―カッサンドラ・フェデーレ(1465‐1558)/ラウラ・チェレータ(1469‐1499)
パリ出身の教養ある職業助産婦―ルイーズ・ブルジョワ(1563‐1636) ほか)
第4部 十七・十八世紀の教養ある貴婦人、科学の冒険者、そして匠(オランダ女性による知のレース編み―プファルツ公女エリーザベト(1618‐1680)/アンナ・マリア・ヴァン・スフールマン(1607‐1678)
二人の哲学者:知を熱望したイングランドの貴婦人たち―マーガレット・キャヴェンディッシュ(1623‐1674)/アン・コンウェイ(1631‐1679) ほか)
第5部 啓蒙時代のサロン、大学、科学界の女性教養人(フランスにおける新物理学の伝道者―エミリー・デュ・シャトレ(1706‐1749)
ボローニャ大学の三人の女性学者―ラウラ・バッシ(1711‐1778)/アンナ・モランディ・マンゾリーニ(1716‐1774)/マリア・ガエターナ・アニェージ(1718‐1799) ほか)
著者等紹介
ヌルミネン,マルヨ・T.[ヌルミネン,マルヨT.] [Nurminen,Marjo T.]
1967年、ヘルシンキ生まれ。作家、科学・哲学史家。フィンランドのテレビ局で10年以上にわたって科学ジャーナリストとして活躍した後、デビュー作となった『才女の歴史―古代から啓蒙時代までの諸学のミューズたち』で2008年のノンフィクション・フィンランディア賞を受賞
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生まれ。翻訳家。青山学院大学理工学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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