内容説明
怪奇小説の巨星H・P・ラヴクラフトが創造した禁断の魔道書『ネクロノミコン』は実在した!?ジョン・ディーの暗号文書の発見と解読から、読書界に囂々たる議論を巻き起こしたあの話題の書が、続編『ルルイエ異本』を全面収録して、ついに復刊なる。巻末付録=アウルズウィック・プレス版『アル・アジフ』抜粋。
著者等紹介
ヘイ,ジョージ[ヘイ,ジョージ][Hay,George]
1922年生まれ。英国のSF作家。無類の読書家としても知られ、数々のアンソロジーを残した。本名はオズウィン・ロバート・トレゴンウェル・ヘイ。1997年、没
大瀧啓裕[オオタキケイスケ]
1952年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
N.K
3
おそらく、クトゥルフ神話で最も知名度が高いであろうアイテムがネクロノミコン。それがどの様なものであるか解説し、理解を深めるのに役立つ…のか?コレ? ネクロノミコンの内容を描いた(仮想だけど)部分はともかく、他はトンデモ本に近い気がする。アトランティスやらなにやら、手当たり次第にオカルト系の知識に結びつけて、その筋の人なら楽しめるかもしれないが、一介のクトゥルフ神話ファンにとっては正直要らん見解に思える。 ネクロノミコンの訳部分だけを抜粋してちと装丁を凝り1000円くらいで売った方がいいのでは?と思う。2015/04/12
Smith, Ordinary. Person.
2
その冒涜的内容ゆえに、書名ばかりが人々の口に上るものの、その内容については断片的にしか伝わってこなかった悪名高き魔導書『ネクロノミコン』。新たに発見された、十五世紀の魔術師ジョン・ディーによる暗号文書を解読した結果、内容はそのネクロノミコンの一部であった。はたしてその内容とは――という体のファンブック。構成の殆どが序文や論考であるために実際に読んでがっかりしたという人も多いハズ。しかしページ数は少ないが、その解読された魔術文章はなかなか読み応えがある。(続きはコメントにて)2021/12/28
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺
2
恥ずかしながら、『ネクロノミコン』そのものは実在するものだと思っていた。そのため、この本がジョークだと気がつかなかったのもいい思い出。この本でコリン・ウィルソンを知った。断片の内容は…まあ。
sin
2
最近、魔道書ネクロノミコン外伝を読んで手に取ってみたが、ネクロノミコンを成立させるためのガイドブック的な印象を持った。ネクロノミコンの持つ、魔的イメージが稀薄2012/02/05
真月 洋々
1
この本を読んでいると、コリン・ウィルソンが 某キバヤシ に見えてきて仕方ありません。 説得力は段違いですが。 ご注意いただきたいのは、決して「魔道書ネクロノミコン」の本物ではないと言うこと。 壮大な、解説本と言ったほうがわかりやすいでしょうか。 それでもこの情報量といかにもな法螺話満載でオカルトファンでなくとも多少クトゥルーや神秘学、隠遁魔術などに興味があれば存分に楽しめる出来となっております。 さてさて、スポディウムとサゲペヌムを手に入れないと鏡が精製できないよ。