暗殺百美人

暗殺百美人

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784054007666
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

96年度「ドゥマゴ文学賞」受賞作!「暗殺」とは?「百美人」とは何か?詩人=作家、飯島耕一の到達点、シュルレアリスム小説、奇蹟の秀作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

misui

6
幕末の志士たちを中心に様々な国や時代が撚り合わされ、伝記的な記述のそこかしこに暗殺者と美人が跳梁する。シュルレアリスム小説といって思わぬつながりをそういうのなら手法的には確かにその通りで(たとえば南北戦争の話題が出た途端にその場に兵隊が現れたりする)、ただ本書の場合は異化ではなく同質性が強調されるように思う。いつの世であっても暗殺者・反逆者は引きも切らない、彼らの傍らには美人も、そして全ての人が男性性・女性性を越えていたましさを抱える存在で…ということでいいのかな。ひたすら目が滑るので速読してしまった。2016/06/08

ハルト

4
幕末の志士たち、よりそう芸妓。暗殺される者のそばにある百の花、美人。過去と現在とが入り混じり、同一線上に出現する。歴史小説としての色合い濃い、前衛的また実験的な〈超現実小説〉でしたが、不可解さの残像のようなものがもたらされただけで、うまく理解をすることができず。さすが詩人だなと思わせられる文章空気感が好きでした。タイトルが秀逸。2012/07/20

渡邊利道

2
いかにも著者らしい固有名詞が多くさらっとした長い詩ではじまり、軽快かつ悠揚迫らぬ筆致で若い男女の一種の道行きを、フランス革命や天明、幕末維新への言及と並列しながら進める独特の雰囲気のある長編小説。シュルレアリスムと江戸俳諧戯作趣味が交錯する世界。ちょっと石川准を思わせる。傑作というにはちょっと緩いがなかなか面白かった。2018/05/31

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