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河童

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  • サイズ A5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048734646
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0093

内容説明

河童の国へ迷い込んだ、男。そこで彼が見たものは未来の日本の姿だったのか―。世界の名作を現代作家と画家がコラボ!ちょっと大人な絵本。

著者等紹介

原田宗典[ハラダムネノリ]
1959年、東京都出身。早稲田大学第一文学部卒業。84年『おまえと暮らせない』により第8回すばる文学賞佳作を受賞。以後、小説・エッセイ・戯曲と幅広い分野で活躍

荒井良二[アライリョウジ]
1956年、山形県出身。日本大学芸術学部卒業。90年『MELODY』で絵本デビュー。91年『ユックリとジョジョニ』を世界的な絵本の新人賞であるキーツ賞に日本代表として出展。97年『うそつきのつき』により第46回小学館児童出版文化賞を受賞。99年『なぞなぞのたび』によりボローニャ国際児童図書展特別賞を受賞。『森の絵本』により第31回講談社出版文化賞絵本賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

73
分類726。芥川龍之介の『河童』を現代風にアレンジした絵物語。荒井良二のイラスト満載。ふりがなありで読みやすい▽近所の精神病院に通院中、院長と仲良くなりある患者の話をきいてもらえないだろうかと持ち掛けられる。その患者の男は100歳を超えるはずなのに30代に見えた。男は河童の国に行きそこで暮らしていたという。河童の生活や生態をきく。河童の食糧事情をきき嫌気がさして人間界に戻ってきたが、最近河童が見舞いに訪れるという。知り合いの河童が入院したと聞き、男は消えた▽アレンジあるが基本原作通り、前後に加筆あり。2022/06/02

ヒラP@ehon.gohon

24
芥川龍之介の原作を、原田宗典が独特に脚色して、荒井良二が絵で表現したという、こだわりのある作品です。 読みやすくなっただけ、河童の社会から人間社会を見るという、社会風刺的な作業の中で、芥川龍之介のシニカルな視点が、明確に表現されているように感じました。 現代社会にも通じるところなどは、芥川龍之介の眼力の鋭さに驚きました。2022/09/09

おはなし会 芽ぶっく 

16
芥川龍之介の『河童』を現代風にアレンジしてます。荒井良二さんの絵が、最初は違和感を感じましたが読みやすさについ絵に注目してました。奥付に 戯作 とあり、作でも文でもないのが分かる気がします。2022/10/01

7
興奮するほどどうのってわけではないのだが、この話はきっとずっと私の中に残り、日常生活の何かの拍子にふっと何度も思い出すのだろう。時代を経てなお生き残る作品というのは、そういった存在なのだと思った。重みが違う。原作も読んでみたい。2014/08/07

ゆう

4
「河童」を初めて読んだとき受けたイメージは「へんてこりん」。河童の国に連れ去られてるのだから、まぁ「普通」の感覚ではないだろうけれど。その時にうまく言えなかったイメージを、荒井さんがここでぴったんこに表現してくれてました。荒井さんの絵はポップでキュートなところがお気に入りですが、ここではいつもとちょっと違って、よりアートに描かれています。荒井さんの絵が「河童」の作品イメージをとらえやすくし、原田さんが読みやすく戯作してくれてます。この作品が好きな人はもちろん、芥川作品に挑戦してみたい10代にもおすすめ。2012/02/17

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