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出版社内容情報
兄妹になってから初めての年越しで思い出を振り返りながら距離を縮めた悠太と沙季。
親戚付き合いを経て、誰からも歓迎される関係の難しさを実感しつつも沙季は悠太との触れ合いを求めるようになっていく。
バレンタイン、海外への修学旅行、旅先での新たな出会いと気づき。
特別なイベントにもかかわらず、家の外で過ごす時間は、二人にとっては逆に恋人らしい交流ができず、距離を感じるもどかしい時間でもあった。
そして『自分本位の幸福の追求』という価値観に触れたとき、自身の想いを抑圧しがちだった二人はある行動を起こす――。
“兄妹関係”から恋人への階段をのぼっていく、等身大の二人を描いた恋愛生活小説、第7弾。
内容説明
兄妹になってから初めての年越しで思い出を振り返りながら距離を縮めた悠太と沙季。親戚付き合いを経て、誰からも歓迎される関係の難しさを実感しつつも沙季は悠太との触れ合いを求めるようになっていく。バレンタイン、海外への修学旅行、旅先での新たな出会いと気づき。特別なイベントにもかかわらず、家の外で過ごす時間は、二人にとっては逆に恋人らしい交流ができず、距離を感じるもどかしい時間でもあった。そして『自分本位の幸福の追求』という価値観に触れたとき、自身の想いを抑圧しがちだった二人はある行動を起こす―。“兄妹関係”から恋人への階段をのぼっていく、等身大の二人を描いた恋愛生活小説、第7弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
46
兄妹になってから初めての年越しで思い出を振り返りながら距離を縮めた悠太と沙季。親戚付き合いを経て、誰からも歓迎される関係の難しさを実感しつつ触れ合いを求めるようになっていく第七弾。バレンタインや海外への修学旅行、そこで得た旅先での新たな出会いと様々な気づき。些細なことに嫉妬してしまう沙季が可愛かったですけど、特別なイベントなのに恋人らしい交流ができず、距離を痛感するもどかしさ、だからこそ出会えた時の幸福感がとても感じられて良かったですね。様々な人との出会いで少しずつ変わってゆく二人のこれからが楽しみです。2022/12/23
オセロ
43
バレンタインを経て、シンガポールへと修学旅行へと向かうことになった悠太達。 今まであれば、すれ違うようなことがある度に擦り合わせて解決してきた2人なだけに、それが出来ない状況は見ていて辛かったですけど、それぞれの親友・丸と奈良坂さんの粋には染み入るものがありますね。 そんな2人のおかげで旅を楽しむ悠太と沙季ことが出来るようになったものの何処か遠慮しがちな沙季。そんな沙季が現地で出会った現地民のメリッサの影響を受けたことで今後どうなるのかも気になりますが、互いの想いが通じ合うラストはなかなか良かったです。2023/01/01
rotti619
38
前巻に引き続き、『動』ではなく『静』を重視した内容。義兄妹であることも恋人であることも、ほんの一部にしか伝えてない状態で迎えたシンガポールへの修学旅行。違うクラスなので別行動と思いきや、友人達の図らいで旅先で2人きりになるチャンスが生まれるお話。派手さはなく、ゆっくりと話が進むのにストーリーに引き込まれる手腕は流石の一言。この作品は4巻以降悠太パート→沙季パートを繰り返す形になっているのだが、今回1度だけ逆のエピソードが入っている。ここが実にエモく仕上がっており、最後まで良い余韻を味あわせてくれた。2023/03/15
わたー
38
★★★★★今回はバレンタインデーと修学旅行。彼への感情がどんどん大きくなっていって、気持ちが抑えきれなくなっている沙季の姿が言動の端々から見えてきていて非常に良い。彼から見ると普段と変わらないようにしか見えないのに、内心では想いが溢れに溢れていて、彼の行動一つ一つで一喜一憂している感じがさいっこうに可愛い。理性的に振る舞おうと努力してるのに、それが全然できていない感じとか可愛いが過ぎる。と、最初から最後まで悶えた。悠太の方も彼女の気持ちに応えようと、なりふり構わない姿さえ見せてくれたのが、2022/12/23
わゆ
32
義兄妹以上、恋人未満の2人を描くシリーズ7巻。バレンタイン~シンガポールへの修学旅行の内容が描かれる。既刊以上にお互いがお互いを想い合い、惹かれ合っていく様子が丁寧に描かれていて、胸が温かくなる。これまでお互いが擦り合わせてきた「ルール」が、互いの気持ちによって線引きを曖昧にしていく(認識が甘くなっていく)描写によって、そういった気持ちを暗喩している点が非常に面白い。修学旅行は3泊4日なのに、もうここまで2人の気持ちは抑えられなくなっているんだなあと。全くダレることなく読了、面白かった。2023/01/06