角川文庫<br> 甘栗と金貨とエルム

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角川文庫
甘栗と金貨とエルム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044269074
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

名古屋に暮らす高校生・甘栗晃は、突然亡くなった父親の代わりに、探偵の仕事をすることに。依頼は、ナマイキな小学生・淑子の母親探し。―美枝子は鍵の中に?謎めいたこの一言だけを手がかりに、調査を始めた晃は、初めての「出張」で、大都会・東京へ。慣れない街に四苦八苦しつつ、謎を解こうと必死の晃だが、衝撃の事実を知り!?太田忠司が贈る、とびきりの青春ミステリ。

著者等紹介

太田忠司[オオタタダシ]
1959年愛知県生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年大学在学中に投稿した「帰郷」が星新一ショートショート・コンテストで優秀作に選ばれる。90年『僕の殺人』で長編デビュー。骨太で緻密なミステリであると同時に、人間的魅力あふれるキャラクターたちが悩み、成長していく作品は、幅広い世代の読者に支持されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ううち

49
続編から先に読んでしまって、こちらを慌てて探しました。謎だった金貨の出処などがわかってスッキリ。甘栗くんのキャラがかわいく思えるのは自分の年がだいぶ上だからかな?謎解きも凝っているのに読みやすくて面白かったです。甘栗くんが食べる名古屋フードが気になります。2014/06/24

らぴ

43
名古屋に出かけた帰り道での読了。和製ハードボイルドは苦手なのだが、これはなんかものすごーく好みだった! 甘栗くんのキャラがなんだかとっても好き。ハードボイルドを気取っているわりにはちょっとドジだったりして(笑)自分で「かっこわる……」とか思っているあたりがとてもいい。米澤穂信にも通じるクールでちょっぴりダークなイメージがなんとも言えず好き。2010/08/29

kohaku

37
初読み太田忠司さん。初めは甘栗君のに慣れるまで少しかかりましたが、ペースを掴めれば一気に読了。甘栗君は年齢の割に落ち着いているものの、背伸びをしている表現も描かれているのがちょっと笑えたり。ちょっとひねくれ者ですが一本芯があるのも好印象。派手さや圧倒的なものはないものの、最後に驚く展開が。読了感も良かったです。次第に探偵としての素質に磨きがかかり始める辺り続巻に期待。どちらかといえばミステリー要素よりも青春部分を楽しんで読んだ。2011/06/09

竹城 俊之介

35
ファンタジックな表紙やタイトルとは裏腹に、探偵の父を事故で亡くした高校生甘栗君が、父のやりかけた依頼を引き継ぐリアルな探偵物。依頼は「突然失踪した母親探し」。完全なる素人の高校生が、四苦八苦しつつ探偵の仕事に挑むのかと思いきや、事件は意外にサクサク進む。だが、最後には意外な事実が、、 太田先生の小説は食事描写が印象的。野菜嫌い&保護者不在の甘栗君は、外食中心のかなり偏った食生活で大丈夫か心配! アルタで「いいとも」やってたり、携帯機種の説明してたり、色んな描写が懐い。 ゲストの藤森さん登場が嬉しかった。2020/10/25

したっぱ店員

33
高校生探偵甘栗君、仕方なく引き受けた初依頼の顛末は・・??翻訳物のような、ちょっとクールな文体と、途中で出てくるキャラの名古屋弁のミスマッチが楽しい。捜査につれて明らかになっていく、亡くなったお父さんの人となりが魅力的で、存命中のお話も読みたかったなあ・・とちょっと残念。軽いけれど読後感も爽やか、脇の人物もいい味でてます。第二弾も名古屋炸裂、「シロノワール」が楽しみです♪2010/12/28

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