内容説明
叶典子は29歳。英文タイピストとして働く、ごく普通の会社員。ある日、結婚パーティから疲れて帰ってくると、一人暮らしをするアパートの隣人が、お見合いの話をもって待ち構えていた。説得に根負けして、典子はさして気乗りのしないままお見合いをすることに。さらに「貴女を見ている」という差出人不明の手紙、弟の結婚の相談、典子の周りはたちまち騒がしい結婚モードに―。ウェディング・エンタテインメント開幕。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。1976年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Gamemaker_K
9
再読;最初に読んだの、成人式前だったっけ。あの頃どんな感想持ったっけなあと思いながら読んだが、全然当時のことが思い出せない。余計な周りの記憶ばかり蘇ってきちゃってねえ。ただ、主人公の典子みたいな女性って、俺の周りにはいないなあというのは、当時も思ったし、今も強く思うのであった。下巻に続く。2014/09/25
ダイアナ
3
29才の典子が主人公のいわゆる婚活小説。弟妹には決まったパートナーがいて、周りもどんどん結婚していく中、自分はというと…。お見合いもするし、匿名のラブレターも届くのに上手くいかない。弟妹のちゃっかり具合と比例するようにしっかりした主人公の典子という構図は赤川作品らしい。今回借りてきたものは装丁も新しくなっていたが、読メ登録の際に過去の装丁を見て「懐かしい〜」となった。過去の装丁が好き派です。下巻では幸せを掴む典子の姿を見られるか!?続けて読みます。2018/10/30
IamG
3
ミステリではないが、わりと面白かった。2007/12/12
sober
1
いわゆる婚活小説である。恋愛小説ではないところが重要である。やや時代を感じさせる描写もあるが(スイートルームに関する解釈違いの会話等)、今日と殆ど通底する内容ではないだろうか。登場する母親が悉くやかまし屋であることが、下巻への或る意味での伏線となっている。婚約者の両親同士が会合する場面で、双方の母親が座の中心を占めていたが、身内の経験でまさしく実感したことである。あれ、何ででしょうね?2016/10/23
Kenji
1
星3.5 29歳の女性が婚活を始めて、様々なトラブルを乗り越えながら結婚まで頑張る話。 ありふれた話では有るが、女性の心情が上手く描かれていて良かったと思います。2016/08/23