内容説明
「阿部定は国民的アイドルだった」「遊園地にはジェットコースターがあった」「海外旅行ブームもあった」「公共事業と税金の無駄遣いが問題になっていた」「青少年犯罪が多発していた」…。学校の歴史の授業では教えてくれない戦前日本の“リアル”な日常生活を、62のトピックで楽しく紹介。意外に身近だけれど、不思議が満載の世界へようこそ。
目次
序章 あなたの知らない戦前の世界
第1章 お笑い、アニメ、遊園地、ダンス―けっこう娯楽は充実していた
第2章 「封建」と「近代」の混じり合い
第3章 現代よりずっと凶悪だった子供たち
第4章 海外旅行ブームもあった!
第5章 世界有数のスポーツ大国
第6章 戦前の地下生活者たち
著者等紹介
武田知弘[タケダトモヒロ]
1967年、福岡県出身。西南学院大学経済学部中退。大蔵省職員、塾講師、出版社勤務などを経て、2000年からフリーライターとなる。国際情勢の深層、裏ビジネス、歴史の秘密など、世の中の裏側に関する著述活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
198
戦前の生活はどうであったか。歴史には残らない日常社会を雑学本。スキャンダルに各誌がこぞる異常なミーハーさは当時から変わらない。漫才やアニメ、ジャズブームも起こっていた。食が多様化していき、摂取カロリーも増えていく。スポーツも盛んであった。陸上、テニス、水泳など世界で活躍した。ラジオから甲子園の夏が聞こえてくる。今に繋がる場面も多い。ずっと厳しく自由のない社会だったわけではないが、社会福祉が充実しておらず生活困窮者の救済範囲は限られ、救急車はあったが限られていた。戦前の読書ブームについてはコメント欄に記す。2023/09/03
リキヨシオ
28
知る事ができない日本人の「戦前の生活」は意外な点が多かった。AK〇みたいな歌劇団があったり、日本アニメは戦前から凄かったり、プロ野球より早慶戦が人気だったり、税金の無駄遣いがあったり、小学生による殺人事件が多発したり、人さらいが本当にあったり、犯罪の大半が賭博犯だったり、現代と共通する点はあるものの、現代より戦前に方が大変だった。「昔に比べて現代は…」「昔がよかった」「少年犯罪の凶悪化した気がする」などの声があるのは、ネットの普及やTVニュースなど自分達が日常で触れる情報量が増えたのだと思う。2017/05/11
a43
15
me叔母が貸してくれた。教科書には載らないというやつ。わたしが小さい時に、父が変な津軽弁の替え歌で歌っていた歌が(メロディも良いので憶えていた)「アラビヤの唄」という曲名だとわかったことは収穫!しかし、レコードのリリースが昭和3年。父は昭和31年生まれ。??!2016/04/19
孤独な読書人
12
戦前の生活がわかる。意外と現代つながる部分があるが戦争というのが間に入ったためいろいろなものが断絶してしまったのかなと思った。2017/04/09
うらじ
10
サーカスに売るとか人さらいが来るぞとかマジだったのか!2014/07/10