内容説明
現代の子どもたちをとりまく現実は厳しい。その中で、自殺、いじめ、罪の意識もなく走る非行や犯罪、無気力・無関心など、底の深いさまざまな問題が起きている。その潜在的な現象として、目標をなくし、自分をなくし、心が壊れてしまう子どもたちが激増している。どの子にもその根はある。どこにでもあるだけに、彼らが発する危険信号も見すごされがちである。そうした子どもたちの心の内面を、作文を通して見つめ、彼らの心の動きに応えていく道をさぐる。
目次
第1章 自壊してゆく子どもたち
第2章 子どもたちのゆくえ
第3章 危険信号にどう応えるか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
24
発達障害の本からたどり着いた一冊。今の子たちの親が、まだ子どもだった時分の話。そんな子に育てられたのだから、悪い連鎖は続いているのだろうか。さらさらーっと読めるけれど、問題提起のわりに結局どうしたらいいか分からず終わった。2022/02/10
yamakujira
1
1987年発行の単行本を文庫化した本。文庫化されたのも18年まえだけれど、子供たちの状況は当時とあまり変わってないような気がする。たしかに著者が怖れるように薬物汚染は低年齢化してるけれど、著者の意と反して陰湿ないじめはなくなっていない。いちばんの問題は学校の閉鎖性のような気がするなぁ。 (★★☆☆☆)2013/11/02
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