内容説明
錆びたガードレール、アスファルトの上の枯れ葉、電線で羽根を休める鳥達、公園のベンチ…。またたく間に姿を変えてゆく街角の風景の一瞬の輝きを、悲しいまでのやさしさと研ぎ澄まされた瞳がみつめる。自らの手による写真と散文詩で、痛切な祈りを路上に刻んだ、遺作詩集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナチュラ
8
尾崎豊の心の中にある感情をストレートに吐き出したような散文詩と、それを表現したような写真で綴られている。 本人にしかわからない気持ちを写真がうまく表しているいるように感じた。 2015/05/21
うち
3
うーん・・・。あんまし心に届かなかった。。のは、ワタシが年老いたせい??2012/06/19
あまねっち
2
切なく孤独な気持ちになった。でも、共感できてしまうところが多かった。 「肉体を汚す精神を消し 葬ってしまおう」「正義など 規制されたこのモラルの檻の中で お行儀良く振る舞う模範囚人のようなもの」 どんな社会にしたいかと問われたら、一つとして「尾崎豊が死ななくてよかった社会」と答えられるかも2021/12/28
JUN
2
歌詞は良いと思うが、単なる詩だと理解不能。一応すべては読んだが、全然印象に残っていないし、ジーンとくるところも一切なし。尾崎豊さんの作品で無ければ絶対に読まなかったと思う。2010/10/27
Seria
2
再読。この本はずっと捨てられずに私の本棚に収まっている。もう20年も前の本なのに。たまにふと取り出して、その鋭くて、乾いた、硬質な言葉を浴びたくなる。尾崎の活字を読むとなぜか、気持ちがキュッっとしまる漢字がする。2013/04/07