内容説明
嵐の中、古いホテルに閉じ込められた9人。迷える霊、ポルターガイスト、害虫の大群に囲まれ、夜明けを待つが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
30
ボルネオ島のホテルに嵐の中で閉じ込められた9人が怪奇現象に襲われるオカルトホラー。クローズドサークル設定の王道中の王道だが、紛れもなくホラー。日本人作家が書いたものだということを度々忘れる程に米国B級ホラー映画をそのまま小説化したようだった(褒め言葉)。情景描写が上手く、現実離れした場面も映像として思い浮かべやすい。様々な国の人たちが集まっているため、宗教や神に対する捉え方が異なり、行動に差が出るのは面白かった。史実との絡め方も巧い。潔く定石を踏み続けるオカルトを勢いに任せて難しく考えることなく楽しんだ。2019/08/31
ヒロくま
25
洋館の悪霊物は私の好みのタイプ。この作品は展開の分かりやすさと読みやすさが比例していて、読後感もまるで映画鑑賞の後のようだった。ああでも虫はキモいよ苦手だわ。景山氏は昔テレビで拝見させていただいてました懐かしい。2016/08/14
ちばと~る
21
景山民夫先生のホテルホラー。じんわりホラーじゃなくて洋物ホラー系ポルターガイストもの。無責任なホテルだな〜元ホテルマンの森村誠一先生のご意見が聞きたいw悪霊は炎を操れる?ひょっとして景山先生の死因も???内容よりも参考文献一覧のが怖い!2013/08/10
備忘録
19
ボルネオのとあるホテルに宿泊予定だった人々が、ダブルブッキング等により部屋がなく別館と称される屋敷に泊まらされることに そこが、稀代の幽霊屋敷で、宿泊客を全力で殺しにくる という海外のB級ホラー映画の様な設定と内容主人公が日本人という以外はジャパニーズホラーの様な精神を追い込むような怖さはなく 非常に直接的な闘い 霊能力を持たない人間側の対抗手段はわかるけど、なかなか斬新2025/03/03
yashico
18
小さな島に建つ古いホテルに偶然泊まり合わせる事になった人種もバラバラの9人の男女。唯一の橋は崩れクローズドサークルで起こる怪奇現象。日本的なホラーかと思いきや海外のB級ホラーを読んでるようだった。人死も出るが描写もあっさりめで全然怖くない(笑)海外の人達との協力戦線なのでホラーの内容もあちらよりでゴーストスイーパー的。2019/08/30
-
- 和書
- 美術教育と子供理解
-
- 和書
- 女絵かきの誕生 朝日選書