角川文庫<br> 千葉周作〈上〉

電子版価格
¥550
  • 電子版あり

角川文庫
千葉周作〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041713150
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

陸前の生家で北辰夢想流を学んだ周作は、幼時より剣術の稀有な才能をみせていた。文化六(1809)年、周作は千葉家の期待を一身に集め、16歳で松戸宿にある一刀流浅利又七郎の道場に入門。天性の剣筋と不眠不休の荒稽古で頭角をあらわす周作に、師の姪の綾が秘かに想いを寄せる。ほどなく相思の間柄になるが、剣術の奥義をきわめるためには、諸国の道場を巡り、死に物狂いで他流試合の数をこなさなくてはならない。悲愴な想いで周作は、綾のいる江戸を後にするが…。津本剣豪小説の代表作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金目

4
津本陽版千葉周作。陸前から出て浅利道場で修行し、中西道場で免許皆伝を得て、いよいよ独自の刀法を志すまで。立会の描写と道場破りの作法が細かい2024/04/10

AU.Step

2
千葉周作の幼年期から青年期を描く。剣術の描写が具体的で、素人の自分が読んでも追体験した気になってしまう。司馬遼太郎の「北斗の人」を併せて読むのも面白いと思う。2019/07/24

うたまる

1
幕末期に江戸の三大道場の一つとして隆盛を極めた北辰一刀流の開祖、千葉周作の一代記。同人を取り上げた司馬遼太郎『北斗の人』も面白かったが、あちらは後半端折って終わってしまったので、こちらは最後までこってり描き切って欲しい。さて、上巻は先達の技巧を吸収して強くなった周作が、免許皆伝となって己の道を模索し始めるところまで。今までの素直かつ勤勉な姿勢を抑え気味にし、これからは天下一を目指しエゴを押し出すようだ。富貴も栄達も義理も振り切って、「去らんかな、去らんかな。われまさにここを去るべきのみ」との意気や良し。2019/09/21

ヨシ

1
司馬遼太郎の『北斗の人』と比べ誠実、真面目でとても良い人だ。 剣一筋に進む姿は美しい。 2017/08/25

Eiji

1
幕末、江戸の三大道場と言われた桃井道場(鏡新明智流)、斎藤道場(神道無念流)、千葉道場(北辰一刀流)。その千葉道場の開祖、千葉周作の物語。千葉道場は、坂本龍馬や清河八郎が学んだことでも有名だ(桂小五郎は桃井道場)。津本陽の本は確か初めて読んだのだが、さすがの読み応え。他の本も洗いざらい読んでみたい。 2005/04/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/513358
  • ご注意事項

最近チェックした商品