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出版社内容情報
新しいクラスの名簿にあった『祭原牧』の文字。その名前の引力に、私はどうにも動けなくなる。牧は大切な幼馴染、だけどもう一年以上も口をきけずにいる。
(どうやって牧と話していたんだっけ……)
同じ教室のすぐ近くにいる幼馴染との距離はとっても遠い。
ある日、突然牧が家にやってきた。
「一歌、見てほしいものがある」
その頭には、猫耳があって――
「なんか突然生えた」
内面も猫らしくなった牧は、隣で寝転んで、身をすり寄せて甘えてきて、離れていた距離はあっという間にすぐそこに――。
気ままな彼女とのふたりだけの内緒の時間。
内容説明
新しいクラスの名簿にあった『祭原牧』の文字。その名前の引力に、私はどうにも動けなくなる。牧は大切な幼馴染、だけどもう一年以上も口をきけずにいる。(どうやって牧と話していたんだっけ…)同じ教室のすぐ近くにいる幼馴染との距離はとっても遠い。ある日、突然牧が家にやってきた。「一歌、見てほしいものがある」その頭には、猫耳があって―「なんか突然生えた」内面も猫らしくなった牧は、隣で寝転んで、身をすり寄せて甘えてきて、離れていた距離はあっという間にすぐそこに―。気ままな彼女とのふたりだけの内緒の時間。
著者等紹介
半田畔[ハンダホトリ]
2016年『風見夜子の死体見聞』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
34
猫に纏わる不思議な話が語れられる「日本で一番猫が住む町」である宮毛町を舞台とした、幼馴染み女子高生の一歌と牧が「猫」にまつわる祝福(あるいは呪い)に翻弄される物語。とあるすれ違いによって1年半前に疎遠になってしまった二人が宮毛町における「猫問題」に巻き込まれるドタバタ作品ですが、一貫して描かれるのは一歌と牧の心の交流で、互いの思いが「猫」を介して交錯していく展開にはグッとくるものがありました。2024/06/29
よっち
30
猫が集まる宮毛町に住む猫大好きな女子高生・奈爪一歌。眼の前で交通事故に遭ったはずの幼馴染・祭原牧が突然消えて、猫耳を生やして相談しに来る幼馴染小説。大切な幼馴染だけれど、仲違いしてもう一年以上口を聞けずにいて、同じクラスになったものの相変わらず疎遠な日々。そんな牧が突然一歌の家に相談にやってくる展開で、白猫と同化してしまったらしい牧に、モフモフ心を刺激される一歌には苦笑いでしたけど、どんどん同化が進んでいく牧のために、ツッコミどころ満載の神主・生水にアドバイスされながら奔走した結末はなかなか良かったです。2024/06/29
わたー
24
★★★★★面白かった。とある出来事をきっかけに、一歌は幼馴染で一番の親友だった牧と疎遠になっていた。そんな牧が、猫を助けようとトラックの前に飛び出したまま、一歌の目の前で姿を消してしまう。その日の夜にようやく姿を見せた牧の頭には、白猫の耳が生えていた、と始まる物語。タイトルと表紙とあらすじがポップなのでほのぼの百合かなと思っていたのに完全に騙された。現代伝奇モノに百合がスパイスとして入っているだけだコレ!!でも面白いのよ。冷静になって作中のイベントを思い返すと、ホラー寄りのシリアスなものが多いはずなのに、2024/07/06
真白優樹
15
日本で一番猫が住む町で、猫が大好きな少女の喧嘩別れした幼馴染の頭にネコミミが生えて始まる物語。―――呪いか祝か、探す先に思いを見つめて。 どこかほのぼの、時にコミカル。その流れの中に幼馴染同士の抱えた思いが交差するお話であり、何も失いたくないからこそ真っ直ぐに選ぶ、幼馴染みだからこその絆の輝きがある物語である。選んだ道、全部取って見せる綺麗な結末、其処に待つのは幼馴染みか猫か。その答えはまだ未分類、だけど絆は確かに取り戻したから。だからきっと、もう大丈夫。 うん、とても面白かった。2024/06/28
冬野
13
猫大好きな女子高生の一歌と、体の中に猫が宿ってしまった幼馴染(絶縁中)の牧が織り成す少しふしぎなガールズ青春譚。体の一部が猫になってしまった幼馴染とのほのぼの日常コメディ、かと思ったらだいぶ違っていた。終盤は予想外にスリリングな展開が待っており、まあ猫って本気出したら人間なんて全然圧倒できるもんな…と妙に納得した。可愛いだけじゃない妖しさが猫の魅力でもありますよね。掴みどころのない生水さんが好き。タイトルと内容が微妙に合ってないのは途中で変更があったから?今後の伏線?続編が出たら読みたいです。星:4/52024/07/24
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