内容説明
“つまらない”との烙印を押されて彼女に捨てられた教養学部大学生・坂寄誠一は、屈辱的な失恋のリベンジのため、見切り発車の新たな恋に走る!パーティで出会った能楽研究会所属の後輩・津村真衣を相手に、“ふられない”男になるべく精進する日々が始まるが…?。
著者等紹介
針谷卓史[ハリヤタクシ]
1977年生まれ。第13回三田文学新人賞を「針谷の小説」にて受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤギ郎
10
表現が純文学,中身がライトノベル。最後の最後で一気に物語をひっくり返し,どっちつかずで終わる。私小説なんでしょうけど,もうちょっとフィクションを足したら面白く読めたと思う。今後に期待する。2018/10/19
ソラ
6
【読メ登録以前に読了】 内容(「BOOK」データベースより) “つまらない”との烙印を押されて彼女に捨てられた教養学部大学生・坂寄誠一は、屈辱的な失恋のリベンジのため、見切り発車の新たな恋に走る!パーティで出会った能楽研究会所属の後輩・津村真衣を相手に、“ふられない”男になるべく精進する日々が始まるが…?。 2008/08/28
keigo
2
ふしぎな読後感。タイトルとオチの脱力感が合致してる。おもしろいかつまらないかで言うならつまらないけど、好きか嫌いかでいうなら、好き。2010/09/07
美夜
2
森見登美彦から、持って回ったような言い回しと小賢しさとファンタジー要素を抜いて、ミステリ要素を付け加えて読み易くしたような話。オチてないオチに脱力するも、つまらないかと言えばそうでもなかった。でもなんでこれ、講談社BOXで出たんだろう?2010/01/15
竹花 樒 - Shikimi Takehana
2
まさに、「花散里」。あまりにも生々しい大学生の恋の物語。この花散里のヒロイン好きよ……「詰まらない女」だったけど、ここまでされるといっそ清々しいまでに惚れ惚れとしてしまう。投扇興の決まり手の名を冠したその文句が指し示すように、この結末は散り散りでみすぼらしい……けれど紛れもない決まり手であった。詰まらない、けれど決まり手。恋人ごっこを経た恋の始まりに刮目する!2009/11/29