出版社内容情報
松岡 圭祐[マツオカ ケイスケ]
著・文・その他
内容説明
生徒や教職員が気持ちを新たにする始業式の日、犯罪史上最凶のテロリストを父に持つ優莉結衣が迎えたのは、心躍る新学期ではなかった。田代ファミリーが総力を結集し、酸鼻極まるサバイバルゲームを挑んでくる。突如行方をくらました男子生徒の謎、担任教師となった伊賀原の暗躍…。午前零時、“結衣狩り”が始まるかに思えたが、事態は思わぬ方向に転がりだす。武蔵小杉高校事変以来、最大規模の頂上決戦。その結末は?
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化され、さらにブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞、17年には吉川英治文庫賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
391
前作ラストで登場した次男篤志が、特に衝突もないまま、ちょっと頭は悪いけど良い奴的ポジションにあっさり収まり、もうすっかりお馴染みの妹凛香や、急に再登場のヨンジュと共に、まさに公安が危惧する通りの武装集団を形成し始める。確かに、結衣の意図する者ではないかりもしれないが、そろそろ野放しにしちゃイカンだろ?なレベルに規模が拡大してきている。どう纏めていくのか。過去作の時点で、弱体化が著しかった田代ファミリーは、見せ場もないまま、為すすべなく崩壊。今後は、身内での争いがメインになりそう。勇次も味方になるかな?2020/08/28
starbro
317
今回は最新刊Ⅷ巻です。本巻、田代親子との決戦で完結と思いきや、田代勇次が生き延びて、次巻Ⅸ巻で最終?決戦のようです。どのような展開になるでしょうか。10月25日販売予定のⅨ巻が楽しみです。 https://promo.kadokawa.co.jp/matsuokakeisuke/ 【読メエロ部】2020/10/10
海猫
191
今回、優莉結衣のアクションシーンは控えめか?と思っていたら後半は猛烈なノンストップ・アクションで、読み応えあった。アクションだけでなく、シチュエーション作りやドラマの方も凝っている。手製の原子爆弾をどうするか?とか、反目してたはずの姉妹が共闘したり見どころは多い。そんな中、心にペシミズムを宿していた優莉結衣が、変化していく過程もよくわかる巻であった。田代ファミリーとの全面対決となった内容で、このシリーズも大詰めに入ってきた感じはするが、どこまで巻数を伸ばすのか気になる。10月末には9巻なので、出たら読む。2020/09/16
utinopoti27
160
誰のため、何のために優莉結衣は闘うのか。降りかかる火の粉を払い続けて早や8巻目。JK版ダイハードは、凄まじいまでの熱量を放出しながら、ついに最終局面へ。対するは宿敵田代ファミリー。たかだか華奢な女子高校生相手に、傭兵部隊や戦闘ヘリでは飽き足らず、今回はなんと核兵器まで登場するのだから驚きだ。ワラワラ迫りくる雑魚キャラどもを、モグラ叩きのごとく一掃するアクションシーンは爽快そのもの。すったもんだのあげく、次巻はいよいよラスボスが待っている・・のか?さすがにもう引き延ばしは勘弁してね、松岡さん。2020/10/14
Yunemo
116
やるせなさばかりが残って。とはいえ、いつも思うのですが、現場での化学の知識を如何なく発揮しての戦い、ある意味爽快感も。ただ映像としては観たくないけど。もう1点、本作でのいわゆる仲間たちの結衣への想い、また兄弟姉妹間でのやりとりの表現もなんとなく人情感が出て、殺伐とした雰囲気設定の中で心温まります。ここに来てまで、結局は武蔵小杉高校が始まりであって、鳴り物入りで登場した伊賀原先生、精彩なくちょっと出番が少なかったかも。結衣の無意識のリーダーシップ観、善悪どちらの方向へ収束させていくのか、著者の感覚に期待感。2020/09/10
-
- 和書
- 邪馬台国と纒向遺跡