角川文庫<br> 僕の目に映るきみと謎(オカルト)は

電子版価格
¥704
  • 電子版あり

角川文庫
僕の目に映るきみと謎(オカルト)は

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041096901
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

S高校で起きた連続自殺事件には、親友を殺すという呪いの人形が関係しているらしい。僕と幼馴染の祀奇恋子は、5W1Hを駆使した除霊推理に挑むが……。『誰も死なないミステリーを君に』井上悠宇最新作!

内容説明

僕の幼馴染、祀奇恋子の視る世界は異常である。彼女は謎を視て、怪異を解き明かす霊能探偵だ。ある時、僕たちの通う高校で生徒の連続自殺が起きた。そこには受け取った相手を呪い殺す「トモビキ人形」がかかわっているらしい。親友から人形を渡された女子生徒の相談を受け、恋子は5W1Hを駆使して怪異を暴く、「除霊推理」に挑むことを決める。怖がりのくせに逃げない幼馴染を守るため、僕も助手として調査を始めるが―。

著者等紹介

井上悠宇[イノウエユウ]
2011年に第16回スニーカー大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

62
読み始めて、ん? これは予想と違った作品だったか、と感じたのだが、半分読んだところで納得。オカルトが、一部の人間には現実のものとして存在する世界。それでも論理でつめていく探偵。いわば作品全体を、日常以外の論理が支配している。ラストまで一気。真相の解明シーンが、典型的なミステリとして成り立っている点が、途中までの印象を吹き飛ばす快挙だと映った。あの『アクアリウムの夜』に似て、トーンがひたすら暗いのも、そんなに例がなさそうで、作品として買われるべきところだろう。オカルトに始まり、オカルトに終わる。論理的に。2020/11/26

坂城 弥生

49
すごく面白かった。想像を絶する悪意と、それに対抗する力。呪いとかオカルト要素が強いけど、ちゃんと理由があってわかりやすい。 余談だけど、中国訛りの日本語の書き方の上手い作家さんだな、と思った。2020/12/09

うまる

37
5W1Hを駆使して現象を暴く"除霊推理"が面白いオカルトミステリ。暑い中読んだせいか、呪いの関係性や発動条件がごっちゃになってしまい、終盤の解明部分で光が射すような納得感が得られませんでした。なんだか申し訳ない気持ちでいっぱい…続編出たら読み直します。 まぁでも、設定も過去話に繋がる展開も面白かったので、キャラ読みでも楽しめると思います。人が裁けない人をどうするか、ラストの主人公の行動も斬新で良かったです。『誰も死なない~』もそうだけど、ミステリで新しい事をやろうとしている所が好みです。2021/08/12

よっち

35
異常な世界が日常に視えてしまう女子高生・祀奇恋子。彼女と幼馴染・真守が、親友から怪しい人形を渡された女子生徒の相談を受け、「除霊推理」で恋子と真守のコンビが怪異を暴くオカルトミステリ。5W1Hを駆使して真相に迫り除霊する恋子と異界に繋がる扉を閉じることが出来る真守。当たり前のように怪異が視えてしまう日常で、怖がりのくせに逃げない幼馴染を守る二人の関係がなかなか絶妙で、相手を呪い殺す「トモビキ人形」を巡る真相とその結末もまたなかなか壮絶なものがありましたけど、そんな二人の物語をまた読んでみたいと思いました。2020/10/22

芳樹

31
全ての人の目前にある、この世とあの世を繋ぐ見えない扉。それが開けば怪異が迫る…。そんな扉が全開で常に怪異に曝されている霊能探偵の祀奇恋子と、全ての扉を閉める力を持つ幼馴染みの真守が、受け取った相手を呪い殺す『トモビキ人形』に纏わる事件に”5W1H”を駆使して挑むミステリ。内容を確認せずタイトルと表紙に惹かれて読み始めたらオカルトとわかり、恐怖しつつも予想できない展開にワクワクしながら読み進めました。一番恐いのは生きてる人間だというね…。キャラミスとしても楽しめて、ぜひシリーズ化して欲しい作品と思いました。2020/09/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16522019
  • ご注意事項

最近チェックした商品