出版社内容情報
日本で甘い同居をはじめた崎義一ことギイと、恋人の託生。思い出の九鬼島を再訪した2人は、後輩・真行寺と偶然再会する。その10年前、託生は忽然と姿を消したギイに会うためニューヨークへと向かっていた──。
内容説明
29歳にしてすべての仕事をリタイアし、日本にやってきた崎義一、通称・ギイ。彼は晴れて最愛の恋人・託生との甘い同居生活をはじめることに。懐かしい思い出の九鬼島を再訪した2人は、そこで偶然、高校時代の後輩・真行寺と出会う。そしてその10年前、託生は忽然と姿を消したギイに会うためニューヨークへと向かっていた―!オトナになったギイとタクミの物語。第3幕ついに登場!
著者等紹介
ごとうしのぶ[ゴトウシノブ]
静岡県に生まれる。ピアノ教師を経て小説家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひなた*ぼっこ
5
タクミくんスピンオフ3冊目。10年後だけじゃなく、二人が離ればなれになって苦しい時の彼が描かれてて良かった。挫折しそうな時、好きな人の傍に行く。それだけで折れずにいられる。ノロケとかじゃなく揺るぎない信頼がある。優しい世界だ。2021/06/12
鏡香
5
ニューヨークでの空白の時間がやっと…!タクミ頑張ったなぁ。でもそれより何よりやっぱり周りの人たちに恵まれてるのと、タクミも周りの人たちを助けてるの凄くいい。泣いた…!現代編はただひたすらアラタさんがどうなっちゃってるのか気になりすぎて…そこ、掘り下げてくれるよね??続くよね???2019/06/28
ちいくま
4
1年以上予約待ちした甲斐あって、いいお話でした。技巧的に上手くなくても個性的で殴り合いの演奏って、どんなん? 現在のパート読んでて懐かしい面々との懐かしい状況をすぐさま思い出せる過去の読み込みの深さにオドロキだよ… 託生くんの一人称でないので、彼の魅力が描き出されてて嬉しい。2021/06/20
みもざ
4
余程 本編終わり方の後味が悪かった もしくは非難に対してのリベンジか。 読者へこういうアフターケアの取り方もあるという見本。なんどでもやり直しを支える土壌であって欲しい BL界は。2019/07/08
hon_koto
3
久しぶりのタクミくんシリーズ。祠堂学院卒業後のお話でギイがいなくなってから2年後の話。いっぱい言いたいことあるけど、託生ってホント周りに愛されてるなあ。彼が持つ空気が人を魅了するのよね、自覚ないけどさ。歳は重ねてもギイはやっぱりギイで、それが嬉しかった。懐かしいメンバーの近況も知れたけど、アラタさんは?いつまでも見ていたいシリーズ。アラタさんの現代も含めて次巻も楽しみに待つ!2019/07/01