出版社内容情報
夢枕 獏[ユメマクラ バク]
著・文・その他
三輪 士郎[ミワ シロウ]
イラスト
内容説明
馬垣勘九郎が敦煌で遭遇し、切り落とした化け物の腕。それが九十九たちの目の前にある「キマイラの腕」だという―。久鬼玄造の屋敷で披露されたあまりにも奥の深い話に、吐月や菊地は圧倒される。一方その頃、宇名月典善は、庭に侵入した黒ずくめの男と交戦を始めていた。侵入者の正体、そしてその狙いとは!?新たな謎を解く鍵は、能海寛の『西域日記』に記されていた…。悠々たる物語は、さらなる深化を遂げる!
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、小田原生まれ。東海大学卒業。『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞、『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞、『大江戸釣客伝』で第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、第46回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
51
角川版キマイラ16巻。一章だけ場面が現代に戻るけれど、まだ大半は中国西域編。物語が進んでいるのかいないかといえば、場面や場所が動きはするもののどの部分でも何かしらの答えが出ない段階で終わってしまっているので文庫版のなかでも屈指の“進まない感”満載ですよ(笑)。そもそも曹元深に同行する少年がキマイラであることは読者には明らかなのに、物語の語り手である吉川にとっては未知であるところ実にじれったくも、ある種面白い手法ではありますね。『よくできました』2016/01/17
木村 武史
15
回想録からやっと抜け出した〜と思ったのもつかの間、すぐに戻される。しかも、ボックとは違う西洋人らしき勢力が登場。(ロシア人?)いつまでこの状態が続くのかと思ったら急展開。キマイラの謎に迫るかというところで、続く。長い。あと、今回は典善がカッコ良かった。2024/03/08
onisjim
4
ほんのひと時だけ物語の今にもどり、それでもまだ過去のできごと語りが続く。それでいいのだ。われわれは物語になすすべもなく流されるだけでいいのだ。2015/12/31
爺
3
過去の過去話の説明回。鳳少年や九鬼くんはどこへ行ってしまったのでしょう……(汗)2016/02/15
なつみかん
3
やっと、僕の知っているソノラマ文庫以降の話に入ったか! まだ、もの足りないけれど、でもうれしい。2015/12/31
-
- 和書
- 武器輸出三原則 学術選書