出版社内容情報
嘉悦洋[カエツヒロシ]
著・文・その他
内容説明
この本には、白血病になった小学4年生の少女と、この少女のために自分ができることをがんばる同級生の少女が登場します。ヘアドネーションを通して、なやみ、よろこび、ケンカもしながらも、少しずつ成長していく少女2人の友情の物語です。
著者等紹介
嘉悦洋[カエツヒロシ]
1951年生まれ。早稲田大学政経学部卒。1975年西日本新聞社入社。脳死移植など先端医療担当後、東京支社・首相官邸キャップ、文化担当デスク。西日本新聞社IT戦略担当、IT企業「メディアプラネット」(現・西日本新聞メディアラボ)代表取締役社長、西日本新聞旅行代表取締役社長。現在は執筆、講演の日々(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
76
児童書。ヘアドネーション。小学4年生のサラとゆいは親友で、バレーを頑張っている。だけど、ゆいが白血病になり入院した。交換ノート[ラリー]で思いを届け合うゆいとサラは、ヘアドネーションを知る。サラは小学校卒業までに31センチ髪を伸ばして、ゆいにウィッグをプレゼントする約束をした。5年生になり、サラはバレーのトップチームに選ばれた。トップチームのメンバーは髪をショートカットにするルールがあったけれど、サラは髪を切れない。バレー仲間から辛く当たられて、サラは悩む。▽ゆいとサラの友情が熱い。良本。2022/03/06
へくとぱすかる
65
がん治療の過程で髪を失う人は多いだろう。それが子どもであっても同じなのだということ。友だちとして自分の髪をウィッグに役立てようとする話だが、そこには一筋縄ではいかない事情がからんでくる。闘病にはさまざまな感情のもつれも起こるし、子どもだけに気持ちをぶつけてしまい、後悔することもある。周囲に理解してもらうだけでも大変なこと。髪を伸ばすためにかかる日数・年数も、子どもにとっては気が遠くなるほど長く感じられるだろう。しかも問題はそれだけではないとは知らなかった。小児がんという病気についての理解を深めたい。2023/01/18
Comit
41
県立図書~小児がんとヘアドネーションを題材とした児童書。病気への偏見をなくし、今から自分が“誰かのために”できることを教えてくれます。主人公は小4の女の子、小学生高学年向けとなっていますが、年齢性別に関係なく手に取って欲しい1冊です。今年のマイベスト10入り✨2023/02/21
たまきら
37
むすっとした女の子の表紙がなんかうちの娘と似ているので借りてきたら、早速気に入り、真剣に読みふけっています。とはいえぜ~んぜんのばす気はないのね、うちのお嬢さん…。へアドーネイションについて学べるとても良い読み物です。2021/09/26
うー(今年も遅くなります)
26
児童書【髪がつなぐ物語】でヘアドネーションのことを知ったがこちらの本は小学4年生くらいから読める。後書きの『ヘアドネーションで作られたウイッグを使うのは子ども。だから同じくらいの年齢の健康で若々しい髪が理想。だからこそ子ども達の力が必要。31㎝髪をのばすには約2年半かかる。中学入学時、校則などを理由に髪を切る子が多いのでは。逆算し、物語が始まる時の主人公を小学4年にした』成る程!自分の髪が誰かの喜びに変わること、沢山の人に知ってほしい。