出版社内容情報
代筆人として遊女のために恋文を綴る雪乃は、角町の貞女から十両もの大金の送金を頼まれる。貞女の必死の願いに、断りきれなかった雪乃。だが、数日後、貞女が遺体で発見されて……。
内容説明
吉原の代筆人として遊女のために恋文を綴る雪乃は、角町の貞女という遊女から、十両もの大金をある所に送ってほしいと頼まれる。お金にかかわることを家人に禁じられていた雪乃だったが、貞女の涙に心を動かされ、引き受けることに。だが、二日後貞女が足抜けの末、何者かに殺されたとの知らせが―。一方、太神楽の舞姫を表の貌とする、くノ一の丸山は、貞女の死の背後にある陰謀を探ろうとしていた…。書き下ろし長篇。
著者等紹介
高山由紀子[タカヤマユキコ]
作家、脚本家、監督。慶應義塾大学文学部卒業後「メカゴジラの逆襲」で脚本家デビュー。「月山」「遠野物語」「KOYA澄賢房覚え書」「徳川の女帝大奥」などの映画脚本を手がける。また監督・脚本作品として「娘道成寺蛇炎の恋」がワシントンDCインディペンデント映画祭で最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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