内容説明
14世紀から16世紀にかけて、地中海世界とブラック・アフリカとをむすぶサハラ縦断塩金交易をもとに、「黄金郷」また「イスラームの学林」として憧憬されつづけたトンブクトゥ。史資料と歴史研究の成果を踏まえて同交易の実態を探り、その特質をアジアのシルクロードと交叉させて明らかにする。さらに近年の臨地調査をもとに、現在のトンブクトゥとそこに生きる人びとの活動を、実証的かつ壮大なスケールで描き出す!
目次
トンブクトゥ幻想―カタローニア図からルネ・カイエまで
砂丘列のなかの構築港市
都市編成の構造分析―形態論からのアプローチ
サハラ縦断塩金交易―シルク・ロードとの対比
「黒人たちの国々」への道―成立と西遷
トンブクトゥ簡史―栄光と凋落
最盛期のトンブクトゥ―歴史地理と施設配置
近現代のトンブクトゥ―植民都市への改変
人口構成とエスニシティ―諸集団共住の実態
トンブクトゥ町家論―「住まい」と「住まう」
家族の職業―大区別・エスニシティ別特性
市場活動のエスニシティ・ジェンダー(1)―「大市場(ヨブ・ベル)」
市場活動のエスニシティ・ジェンダー(2)―「小市場(ヨブ・カイナ)」
市場活動のエスニシティ・ジェンダー(3)―「近隣市場(アルバメ市場」;トンブクトゥ周辺の農耕―ニジェール川と砂丘の賜物
著者等紹介
応地利明[オウジトシアキ]
京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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