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出版社内容情報
まりこふん主宰の「古墳にコーフン協会」をはじめ、今、若い女性を中心に、古墳に熱い視線が注がれています。奈良県桜井市、大阪府堺市などの古墳のメッカでは見学ツアーが組まれ、以前よりも多くの人が訪れるようになりました。が、そこで語られるのは古墳や埴輪を「かわいい」と評する声ばかり。多くの古墳が顧みられることなく、乱暴に破壊されてきた歴史を思えば、それでも少しはマシかもしれませんが、日本古代史の大いなる謎を握る古墳に対し、「かわいい」だけで済ませて本当にいいのでしょうか。「ほんもの」を見極める目をもっていた白洲正子を祖母にもち、小学生の頃から正子とともに古寺をめぐってきた白洲信哉は「古墳は美しいもの」と語ります。大学で考古学を専攻し、発掘調査にも携わってきた筋金入りの古墳愛好家の著者とともに、彼が愛する古墳をめぐり、これまでの古墳本とは違う、従来の考古学とも違う、彼独自の「古墳の世界」を紹介します。白洲信哉の審美眼と考古学で語られる古墳、それはこれまで古墳に興味のなかった人を魅きつけ、従来の古墳ファンには新鮮な喜びと感動を与えるものになりるはずです。
目次
1 前方後円墳誕生の謎―奈良・山辺の道を行く(美しき神奈備山・三輪山;日本人の山への思い ほか)
2 巨大化する前方後円墳―大阪・河内をたどる(大和から河内へ移った前方後円墳;王朝は変わったのか? ほか)
3 広がりを見せる前方後円墳―岡山、北関東を巡る(ヤマト王朝に匹敵する勢力・吉備;両宮山古墳は未完成? ほか)
4 古墳の在り方を考える―復元古墳を訪ねる(築造当時の古墳本来の姿;幸せな古墳 ほか)
白洲塾長の講義を終えて(塾生 秦まゆな)
おわりに 古墳という美を人生の友として(白洲信哉)
著者等紹介
白洲信哉[シラスシンヤ]
1965年、東京都生まれ。大学では考古学を専攻。細川護煕首相の公設秘書を経て、執筆活動に入る。一方で、日本文化の普及につとめ、書籍編集、デザインのほか、さまざまな文化イベントをプロデュース。月刊『目の眼』編集長
秦まゆな[ハタマユナ]
日本文化案内人、文筆家。学習院大学文学部史学科卒業。『古事記』『日本書紀』をもとに日々、全国の神社をめぐる。次世代に日本の歴史・文化を伝えるべく執筆・講演などで活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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