内容説明
都民の些細な悩みにも応える「警視庁都民相談室」。女子大生・千沙が持ち込んできたのは、怪しい就活セミナー塾への疑惑だった。裏口就職を斡旋していると噂されるその団体へ、両親が千沙の就職のために多額の金をつぎ込もうとしているらしい。元劇団俳優で新米警察官の七曲風馬は、アルバイトスタッフとしてセミナー塾へ潜入するも、なかなか組織の実態をつかめない。そんななか、塾の代表・伊賀が行方不明になってしまう―。
著者等紹介
姉小路祐［アネコウジユウ］
１９５２年、京都府生まれ。大阪市立大学法学部卒業。立命館大学大学院政策科学研究科・博士課程前期課程修了。９１年、『動く不動産』で第１１回横溝正史ミステリ大賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ヨーコ・オクダ
22
七曲シリーズ2。就職活動を控える大学生とその親をターゲットにしたセミナー詐欺に迫る！都民相談室のメンバーが潜入し、犯人側の情報をチェック。ある親子に事情を打ち明け協力を得て、さぁ摘発！のはずが、捕まえたのはトカゲの尻尾に過ぎなかった…。実は、犯人グループ内で勢力争いが起きており、死亡者まで出る事態に。再度、慎重な捜査を行った上で、警察官メンバーと小劇団メンバーのコラボで大芝居！終盤の種明かしが結構ややこしいんやけど、エンタメ系警察小説として軽ーい気持ちで楽しめる。2019/05/31
sg
15
いいよね七曲風馬。元劇団員とか最高の設定。シリーズ2も劇団のチカラを発揮かな。劇団四季のライオンキングはヤバいよね。観たことないけど。よくはいてたよねケミカルウォッシュ。赤チンって何だったんだろうね。テレカ使い切った事ないよ俺。アニメの映画2本立て･･･お得だね。マリオみたいなオッサンが職場に居るよね。そんな小説です。嘘です。2021/12/05
ひろゆき
13
人生の本舞台は常に将来に在り カッコいいですね 確かに自分と言う役を演じながら人生を生きてる気がする 明日は、来年は、10年後は、自分はどんな自分を演っているんだろう カッコよく決めてみました(笑)2017/10/14
zuccalove
7
少々出来すぎな感じはある。 犯罪も巧妙になっていて、みんな自分の保身、利益のみを優先させている。人間模様が面白かった。2017/12/22
o.c.beats
6
警視庁都民相談室に持ち掛けられたセミナー詐欺疑惑の真相に迫る物語。当初は詐欺として追っていたものが、殺人事件として展開していく。見栄のために大金をつぎ込み自尊心を守るというのはミステリーではよくある話。実際でもよくあるのかな。劇団員を装いアルバイトとして疑惑の会社に乗り込む話は面白かったけど、最後の解決の展開。警察と劇団員と協力した話は少し複雑で分かり辛かったかな。ライトに読めるかと思います。2020/08/15
