目次
第1章 ギリシア悲劇とは
第2章 アイスキュロス『オレステイア』三部作(前四五八年)―その1、暗殺と復讐
第3章 アイスキュロス『オレステイア』三部作―その2、復讐と裁判
第4章 ソポクレス『オイディプス王』(上演年代不詳)―不憫
第5章 ソポクレス『アンティゴネ』(前四四二年)―覚悟
第6章 ソポクレス『トラキスの女たち』(上演年代不詳)―未必の故意
第7章 エウリピデス『メデイア』(前四三一年)―狂う
第8章 エウリピデス『ヒッポリュトス』(前四二八年)―乱れる
第9章 エウリピデス『ヘレネ』(前四一二年)―具象と抽象
第10章 エウリピデス『エレクトラ』(上演年代不詳)―余計なもの
第11章 ギリシア悲劇をどう読むか
著者等紹介
丹下和彦[タンゲカズヒコ]
大阪市立大学名誉教授。関西外国語大学名誉教授。1942年岡山県生まれ。1964年京都大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あっきー
11
⭐3 まえがきの、ギリシャ悲劇はそもそもが大昔の村芝居だから、がそうかと思う、学生の頃SCOT(鈴木忠志劇団)の拠点の富山県利賀村のフェスティバル野外劇場で白石加代子のトロイアの女を観た記憶がある、2回目はNHKの舞台録画のスタッフ補助のアルバイトだった、大変な山奥で真夏の夜に露天の石造りの円形劇場で話はほとんど理解できなかったが雰囲気がものすごかったのを覚えている、今回やっと悲劇を読んだが難しいアイスキュロス以外は解説本は後回しで読めば良いし、この本で理解が深まり当時を思い出したりできたことは良かった2025/10/04
m
3
宝塚版「オレステイア」の予習に。こういった分かりやすく手短にまとまった本があると助かる。大昔の庶民に親しまれた演劇と言われればハードルも下がる。2022/03/30
私的読書メモ3328
2
タイトル通り。残存する33作品のうちの10作品についてのあらすじと解説。講義を文字に起こしたものらしく、話言葉が混じりつつ、著者の個人的な思想だろうという部分が多いのがどうにも鼻に着きます。一般論に徹せよ、と思ってしまいますね。2022/07/02
kentaro mori
1
めちゃくちゃわかりやすく、この時代に興味をもつことができる。2023/03/11
yurari
1
読みやすいが、深さはあまりなかったように思う。2022/03/12