出版社内容情報
佐々木 裕一[ササキ ユウイチ]
著・文・その他
内容説明
大名の側室となり、国許から江戸へ出た、庄屋の娘・もみじ。藩主の寵愛を受け幸せに暮らしていたが、男児を産んで以来、正室の態度が一変する。その後、国許の村は怪しい気配に包まれた。化け物退治を得意とする京嵐寺平太郎は、藩主からの懇願を受け、妖刀茶丸を携えて、三つ目入道、白狐のおきんら妖怪仲間と村に向かう。そこで平太郎は哀しい事実を知ることとなる―。切なさが胸に迫る、書き下ろしシリーズ待望の第5弾。
著者等紹介
佐々木裕一[ササキユウイチ]
1967年広島県生まれ。2003年に架空戦記ものでデビュー。10年に時代小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
12
久しぶりに読みました‼ 読んでいくうちに登場人物を思いだしながら読んでいました。タイトルともなっている「もみじ姫」のお話は切なくもあり、母の思いを強く感じる物でした。悪太郎も江戸に戻ってきたみたいだし、今後どんな風に絡んで来るのだろうか。まだまだ話は続きそうですね‼2015/10/06
ぶんぶん
12
【図書館】もののけ侍伝々、第五弾! 誰でも魔性に魅入られる時がある、鬼になっても生き抜く時が。 辛く哀しい人生に、生きる張りとは、選択肢も無いのか。 妖怪の魔力は判るが、平太郎の魅力が少なすぎるのでは? 勧善懲悪でなくとも見せ場は必要であろう。 怪奇度は益々高まって来た、面白い。2015/04/25
ベルるるる
8
「もののけ侍伝々」の5作目。主人公の平太郎の血筋の秘密が明らかになる時が 真之悪太郎という鬼神との戦いが本格化する時になるのかな?もみじ姫は哀れだった。結局一番恐ろしいのは人の心って事だね。2015/10/18
ううち
7
第5弾。大天狗に運ばれる平太郎と吉乃ちゃんのシーンがお気に入り。もみじ姫のお話が切なかった。一番悪いのはふらふらする男だというおきんに同意。2018/03/30
oyai
6
先に最終巻を読んでしまったので、慌てて抜けていた巻を。げに恐ろしきは鬼になる人の心。でさらに恐ろしいのは鬼になるまで追い込む人の心か。「人喰い」は怖ろしげなタイトルの割には良い奴で良かったですね。2016/03/15