出版社内容情報
頭も身体も若い頃のようには動いてくれない。でも、それでもいい。
老(おい)を笑えば福来る。
チャーミングなばあさん街道をテクテクとゆくアガワの、古稀超え・等身大エッセイ!
老いを悲観せず、おもしろがる「老人力」は、男性にはあるが女性にはあまりないのでは、と故・赤瀬川源平氏は言った。そんなはずはないのでは、と自らも高齢者の仲間入りした阿川佐和子。たるんでいく身体、落ちていく体力、衰える記憶力――日々やってくる「老い」を慈しみ、笑い、今日も女の老人力を探しにいく。
「冥途の土産にこの本、持っていってくださいな。」
◎季刊誌『kotoba』の人気連載「吾も老の花」全20回を収録!
◎ジェネレーションギャップ、友人付き合い、体力の衰え、体形変化、時代の流れへの適応など、等身大の「老い」話がたくさん
◎読後感爽快! ポジティブ・シニアエッセイ!
◎『CREA TRAVELLER』での人気の旅連載からの抜粋も
【本書の内容】
女の老人力/羞恥徹底/叩く女/友情の果て/呼称疑念/風呂場の矜持/気づかない力/スッピン願望/従順なる夫/ジェンダーの壁/デジタル徘徊/LOW化現象/回顧の楽しみ/終の住処幻想 ほか
【著者略歴】
阿川佐和子(あがわさわこ)
作家、エッセイスト。1953年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。TBS『情報デスクToday』『筑紫哲也NEWS23』ほかでキャスターを務めたのち、執筆を軸にインタビュー、テレビ等で幅広く活動、女優業もこなす。現在、テレビ朝日系『ビートたけしのTVタックル』『日曜マイチョイス』、BS12『鶴瓶ちゃんとサワコちゃん』にレギュラー出演。2014年第62回菊池寛賞をはじめ文学賞の受賞も多数。近著『阿川佐和子のきものチンプンカンプン』(世界文化社)、『だいたいしあわせ』(晶文社)。
【目次】