出版社内容情報
朝井 リョウ[アサイ リョウ]
著・文・その他
内容説明
東京ではない海の見える町で、喫茶店「星やどり」を営む早坂家。三男三女母ひとり。亡き父が残した名物のビーフシチューの香りに包まれた生活には、慎ましやかながらも確かな幸せがあった。しかし、常連客のおじいちゃんが店に姿を見せなくなった頃から、家族に少しずつ変化が。各々が葛藤を抱え息苦しくなる早坂家に、父が仕掛けた奇跡が降りそそぐとき、一家は家族を卒業する。著者が学生最後の夏に描いた、感動の物語。
著者等紹介
朝井リョウ[アサイリョウ]
1989年岐阜県生まれ。早稲田大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で、第22回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。13年『何者』で第148回直木賞を、男性では最年少で受賞。同年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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TERU’S本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
372
『桐島』以来の朝井くん(なんか、「くん」がぴったりくるんだよなぁ)。あとがきで早稲田の先生が彼をして「耳の作家」仰ってるように、彼の書く文章は、リズムが抜群。がんで亡くなった父親を囲んで、残された6人兄弟・姉妹の物語なんだけど、彼の文章がほかの(誰とはいわないが・笑)中年作家さんと大きく違うのは、この年代の子ども・若者たちの描写がものすごい自然。そりゃそうだよな、目線が同じなんだもの。ラストは少々作り込まれすぎな気もするけど、大変よろしかったです。2017/11/26
おしゃべりメガネ
245
『桐島~』『世界地図~』以来、約1年ぶりの朝井さん作品です。正直、まだ2作しか読んでいないので何とも言えなかったのですが、個人的にはそんなに好きなほうの作家さんではありませんでした。‘若さ’が武器なんでしょうが、その‘若さ’がどうも自分には馴染まず・・・でしたが、本作はこれまでの朝井さんアレルギー?を完全に吹き飛ばす素晴らしい作品で、すっかりハマってしまい、もともと文章はキレイだなと思う作家さんでしたが、こんなに表現かつ表情豊かに書かれる作家さんだとは。さすが最年少での〔直木賞〕受賞はダテではないですね。2016/03/14
hiro
229
父親を癌で亡くし、‘星やどり’という名の喫茶店を切り盛りする母親と姉妹兄弟6人の家族の物語。この本は六章で構成されており、長男の章で始まり、三男、二女、二男、三女、そして長女の章の順で話が進み、最後に父親が‘星やどり’に込めた意味が明らかになる。中盤以降は、その先が気になって一気に読んだ。読み終えて朝井リョウという作家は、男女を問わず現在の高校生・大学生を描かせれば、右に出るものがいないと改めて感じた。この本で描かれていたものは、この後の朝井作品の『何者』と『世界地図の下書き』につながっていた。2015/05/05
masa@レビューお休み中
214
星やどり…。聴いたことのない言葉かもしれません。これは、ある喫茶店の名前なのです。一家の大黒柱がある願いをこめてつけた名前なのです。母親が切り盛りする純喫茶では、おいしいビーフシチューを食べることができるんですよ。おいしい喫茶店には、やさしい人が訪れて、それを食べて育った6人の子どもたちは、これがまたやさしい子に育っているんですよね。そんな早坂家で起こる出来事と、子ども達の成長が描かれた、あったかい物語です。2015/10/14
ユメ
185
早坂家の三男三女、彼らの一生忘れないであろう夏の思い出の写真が幾枚も並ぶアルバム。でも、これを撮ったのはカメラを持ち歩く末っ子・真歩ではない。撮影者はきっと今は亡き父だ。彼が遺した喫茶店「星やどり」の天窓がレンズだ。父の計らいが終盤に明かされるのは感動的である。家族はずっと輪になっていた。その輪は歪みを繰り返していたかもしれないけれど、その末に辿り着いたのは星型じゃないかと思う。最後の頁から漂ってくるのは、夏の終わり特有の寂しさ。でも「了」の字の先に、彼らの未来がちゃんと続いていくことが確かに感じとれる。2015/03/15
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