角川文庫<br> 銀河に口笛

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角川文庫
銀河に口笛

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041009215
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

昭和40年代。小学三年生の僕らは秘密結社ウルトラマリン隊を結成して、身の周りの事件に挑んでいた。そんなある日、不思議な力を持つ少年リンダが転校してきて――。懐かしくて温かい、少年たちの成長物語。

内容説明

昭和40年代、太陽の歩みが今よりも遅くて、1日が十分に長かったあの頃。小学3年生の僕らは『ウルトラマリン隊』を結成して、身の周りに起こる事件に挑んでいた。ある日、僕らは空を走る奇妙な流れ星を目撃する。UFOかもしれないと光を追いかけた先で、不思議な力を持つ少年リンダに出会い―それが、あの紅色の日々の始まりだった。なつかしくて温かい、少年たちの成長物語。文庫化にあたり最終章を書き下ろした完全版。

著者等紹介

朱川湊人[シュカワミナト]
1963年大阪府生まれ。慶應義塾大学卒業。出版社勤務を経て、2002年「フクロウ男」でオール讀物推理小説新人賞受賞。03年「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞、05年『花まんま』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

118
朱川さんの昭和もののジュブナイル的な話です。語り手が小学生の時に出合った仲間3人と不思議な少年との出会いがいくつかの話で語られます。さまざまな場面あるいはものなどが懐かしくあっという間に読んでしまいました。語り手はある程度この少年の正体を分かっていたのでしょうが最後に明かされる感じです。楽しめました。2021/06/15

takaC

92
ドンピシャ世代なので楽しめた。2018/09/13

アッシュ姉

66
懐かしくて温かいノスタルジックファンタジー。昭和40年代の東京下町、小学校時代の仲間達と過ごした虹色の日々を回想するストーリー。朱川さんはきっと素敵な少年時代を過ごしたんでしょうね。仲良しで結成した探偵団、秘密基地、きらきらと輝いていたあの頃のかけがえのない想い出が鮮やかに語られています。ほろ苦さは控えめで、悪意やいじめの無いエピソードにほっと優しい気持ちに包まれます。当時流行った遊びや、テレビや歌、文房具などがたくさん出てくるので、1963年生まれの朱川さんと同年代の方はより一層楽しめると思います。2015/03/16

NADIA

59
中年男性が「キミ」に語りかける、小学3年生時の思い出話。昭和ムード満点な少年探偵団の活動記録は一見児童文学のようだが、子供の許容量を超えた地点に着地をするエピソードもあったりする。それでもどこかのんびりした昭和時代を満喫した感があり、とても楽しかった。「キミ」の正体は宇宙人らしいとほのめかされ、文庫版で付け加えられた最終章がそれを裏付ける。「こんな風に冬でも緑がある星なんて本当に珍しいんだぜ。(中略)・・・季節がある星そのものが、とっても少ないんだ」という別れ際での「キミ」の言葉が心に残った。2019/01/13

dr2006

59
ドラえもんのコミックを傍らに星新一のショートを読んでいるような不思議な感覚。昭和40年代の東京の下町、小学校中学年の6人の仲間達(ウルトラマリン隊と称す)が、遊びを通じて様々なことを経験し成長していく物語だ。大人になり、その6人の中の一人のモッチが一人称でリンダという子に向けて思い語るという形式だ。朱川さんならではのセピア色の造形描写も優しく、昭和中期を知らない世代の人もきっと、幼い頃の想い出に重ね合わせ昭和ノスタルジーに浸れるはずだ。自分は、彼らの純真な友情に心動かされ、とても暖かい気持ちになった。2017/03/07

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