出版社内容情報
加藤純子、中山聖子、濱野京子、河合二胡、椰月美智子、五人の作家による奇妙な話のアンソロジー。
【著者紹介】
子どもの本の作家、詩人、翻訳家、評論家などが集まっている全国的な団体。子どもの本についての講座や、雑誌の発行、作品募集を行っている。このシリーズは、協会所属の作家4名(石井睦美、加藤純子、田部智子、最上一平)が編集にあたった。
内容説明
その日は雨だった。かさを忘れた彩乃が美術室にもどると、ひそやかな話し声が聞こえてきた。部屋には優菜しかいないはずなのに…彼女が描いていた美しい少年はだれ?あなたに起こるかもしれない奇妙な五つの物語。小学校高学年から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめか*
41
世にも奇妙な物語のように、奇妙で不思議なお話は結構好きなので、好みの短編集でした♡小中学生の時にあったら読みたかったな!ダメダメな自分がなぜかイケてる自分になっているパラレルワールド、さなぎになってしまい帰ってこない友達、架空の窓辺の美少年に取り憑かれる女子たち、本についたバーコードをかざして改札を抜けてたどり着いた図書室、未来への手紙を書き続けその通りに生きてきた男の子。怖くて少しだけゾクっとするお話もありつつ、異世界に繋がったり普通はいないはずの人に出会ったり。子供の頃を思い出せて大人も楽しめるお話。2021/10/14
七色一味
17
読破。5人の作家による5編の、色々な味のある不可思議な短編集、1巻目。後の巻の傾向はわからないけれど、この巻収録の作品はどれもちょっと(いや半分くらいは)ブラック、薄ら寒い感じの仕上がりになっている。なんか合宿とかで、夜やる怪談チックな感じでおもしろい。2023/01/28
はるき
17
子供向けのはずが苦い味なので、心して読むべし。2016/09/07
円舞曲
16
スカイエマさんの装画に惹かれて。自分の中にある迷宮。自分がYA時代だったら、どれが一番だったかしらと思いつつ読みました。2013/08/07
星野
14
図書室購入本。スカイエマさんの挿絵が光るなぁ。しかしどれもさらっと読めるがいまいち…と思っていたら、ラストの椰月美智子さんの『未来の手紙』で救われた。これは好き!あとは『はざま野図書館』も良い。シリーズすべて夏休み中に読みます!2013/07/29