内容説明
私は他人からバカ呼ばわりされることに恐怖を感じる。私はそういう人間だ。しかし昨今、街中、社内、テレビの中に、目に余るバカが激増している。理由は何だ?なぜバカは自分のバカに無自覚なのか?―バカが気になって仕方ない著者が始めたバカの研究。精神医学、心理学、認知科学的見地から、その諸症状をあぶり出し、処方箋を教示。リコウとバカの格差によってコミュニケーション不全が拡大する今こそ知りたい、バカの治療法。
目次
第1章 バカの定義を考える
第2章 世間のバカを見極める
第3章 認知科学から見たバカ
第4章 精神医学と心理学から見たバカ
第5章 二十一世紀におけるバカ
第6章 バカに見える人の構造
エピローグ バカとリコウは結果論
著者等紹介
和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年生まれ。精神科医。国際医療福祉大学教授、一橋大学経済学部非常勤講師。東京大学医学部卒業。東京大学付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、日本初の心理学ビジネスシンクタンク「ヒデキ・ワダ・インスティテュート」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アルカリオン
12
この著者がこのタイトルで書いたのなら面白いかもと思ったが駄作だった。2022/01/12
B.J.
7
●バカになることが、常識を取っ払うという以上に意味があるとすれば、わからないことを素直に認めることだろう。 ●結局のところ、バカというのは、生き方や考え方や態度の問題が大きい。 ●知識が豊富なのにバカという場合、よく言われるのは、考えない奴である。知識の多い人間は考えない、知識だけで答えを出そうとする。 ●普段から、これで大丈夫か? 知識はこれで足りているのかな?というような人がメタ認知の働く人。要するに、バカにせずに、あるいは面倒がらずにやる態度がバカかリコウかを決める。・・・本文より2020/03/10
和草(にこぐさ)
6
自分がバカにならない為には、テレビ等のマスコミにおどらされることなく、その裏や奥にある真実を見れるように心がける。2016/04/30
Humbaba
6
誰もが完全であるということはできない.つまり,どこかでバカの要素というものを持っている.自分が馬鹿であることを認識,理解すること.それが馬鹿の処方箋の第一歩である.そして,理解することが出来れば後は気をつけるだけで充分直すことが出来るだろう.2012/06/04
ぼっこれあんにゃ
6
×ネーミングの良さ、テーマの良さが気に入って手に取った一冊。残念ながら最初の第一章で十分な内容。一言で言えば中身の薄さを何とか作品に仕上げるため冗長になっている。それこそバカをさらしている。5章6章は当たり前の話をさも偉そうに語る酔っ払いの話を聞くごとく読むに堪えられない内容。2012/01/29