朝日新書<br> キリスト教ナショナリズム―不穏なアメリカの変貌

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朝日新書
キリスト教ナショナリズム―不穏なアメリカの変貌

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  • サイズ 新書判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022953681
  • NDC分類 311.3
  • Cコード C0214

出版社内容情報

米国を揺るがす「キリスト教ナショナリズム」とは何か?「宗教化」するトランプ政治。米・イスラエルによるイラン攻撃……。アメリカは、いま何に突き動かされているのか?移民・女性・若者へと広がる予想外の浸透。ヒンドゥー教徒やイスラム教徒までもが支持するという現実――。宗教学の碩学・森本あんりと、現代アメリカ研究の第一人者・渡辺靖が、建国の理念から現代の混乱まで六章にわたり徹底討議。神学とフィールドワークという異なる視点が鮮やかに交差し、従来の理解を更新する画期的なアメリカ論を提示する。信仰・歴史・政治が交錯する大国の内側を読み解く、圧巻の対談!<目次>第一章 キリスト教ナショナリズムとは何か第二章 過激化するキリスト教ナショナリズム第三章 世俗化する信仰とZ世代第四章 リバタリアンとの共通点第五章 イスラエルとの関係第六章 リベラリズムという容れ物――民主主義の危機と再生


【目次】

内容説明

信仰が政治を呑み込んでゆく―。米国の地殻変動に迫る圧巻の対論!アメリカで進む「宗教化した政治」とは何か。イスラエルとの知られざる接点、テック・リバタリアンとの奇妙な結びつき、移民・女性・若者をも巻き込む予想外の広がり。そして、他教徒までもが支持するという驚くべき実態…。宗教・歴史・政治が多層的に絡み合う内奥を、神学と現代米国学の第一人者二人が精緻に読み解く!

目次

第一章 キリスト教ナショナリズムとは何か
第二章 過激化するキリスト教ナショナリズム
第三章 世俗化する信仰とZ世代
第四章 リバタリアンとの共通点
第五章 イスラエルとの関係
第六章 リベラリズムという容れ物―民主主義の危機と再生

著者等紹介

森本あんり[モリモトアンリ]
1956年生まれ。国際基督教大学名誉教授。2022年より26年まで東京女子大学学長。専攻は神学、宗教学、アメリカ研究

渡辺靖[ワタナベヤスシ]
1967年生まれ。慶應義塾大学SFC教授。専門は現代米国論、パブリック・ディプロマシー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

76
ふだん対談ものは読まないのだが、これは著者ふたりが異なる専門の上、双方それぞれの専門分野に対し相手の知見を信頼しているため、極めて成功したものと思う。森本あんりは神学者でありアメリカの長老派教会で牧師を務めたこともある。一方渡辺靖は現代アメリカ社会論に関して上質な議論を展開している。渡辺が質問して森本を語らせる部分が多いか、アメリカのキリスト教の歴史から現状に対する豊富な知見が存分に語られ、それを渡辺が社会学的に肉付けしていく。まさに対談ならではの醍醐味で、現代アメリカの状況を見事に明かしていると思う。2026/06/12

Sam

48
「キリスト教ナショナリズム」とは、新自由主義という遠心力によりバラバラになったアメリカを宗教を求心力として再構築しようとする運動を指す。これによれば神の意思は憲法よりも優先されることになり、政教分離を原則とし憲法に基づいて統治されているいまのアメリカは否定されるべきものとなる。日本人にはなかなか理解が及ばない思想ではあるけれども、変容しつつある現代アメリカの本質を理解するための重要なキーワードであることがよく分かった。後半は話題が拡散して前半ほどには面白く読めなかったが、全体として読む価値のある一冊。2026/05/31

よっち

27
キリスト教ナショナリズムを神政政治構想として捉え、神学者と文化人類学者の対談形式で解剖する1冊。決して一枚岩ではなく温度差も大きいキリスト教ナショナリズム。それでも福音派を中心にトランプ支持へと繋がっているのは、政教分離を志向したアメリカ建国以来ずっと水面下にある宗教と政治の境界を消去したいという思いががあるからで、アメリカ建国神話と表裏一体だった排除、福音派の終末論の影響、リベラルが物語を持てない限界や排除が繰り返される危うさを対談で浮き彫りにしていく視点は、こういう見方もあるのだなと参考になりました。2026/06/24

Hiroshi

7
『キリスト教でたどるアメリカ史 』の著者の森本あんりと『リバタリアニズム』『白人ナショナリズム』の著者の渡部靖との対談の本。アメリカ史・プロテスタント・政治に精通している必要がある。キリスト教ナショナリズムとはアメリカをキリスト教国家として再構築しようとする運動。アメリカのキリスト教徒は総人口の60%(以下総人口対比)。カトリック20%。プロテスタント40%。プロテスタントの内訳は主流派他16%、福音派24%ととなる。アメリカのプロテスタントは欧州のとは異なる。植民地時代に改心を告白するのが大事になった。2026/10/09

Yoshihiro Yamamoto

5
A+ アメリカ今起こっている現象を「キリスト教ナショナリズム」という視点から解き明かす。「自由で豊かな世界」というナラティブ自体に対する不信感、つまりエリートたちの唱える「自由で開かれた世界(=民主主義や法の支配、自由貿易)」を信じてきたが、その結果、アメリカはとんでもないことになってしまったという認識。それと「人権やポリコレ」など「リベラル疲れ」が右傾化をもたらしているという見立て。この動きは「普遍主義やリベラリズム」の価値観自体の抜本的否定なのか?それともアウフヘーベンするための不可避的な抵抗なのか?2026/09/07

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