内容説明
地球とよく似た惑星にある王国・オネアミスには、宇宙軍なる組織があった。士官のシロツグは、その名に反して宇宙へ行ったこともない軍の中で無気力な日々を過ごしていたが、少女リイクニと出会ったことで情熱を取り戻し、宇宙飛行士に立候補した。人類初の有人宇宙飛行計画が、ここに始動する…。巻末特別付録『王立宇宙軍』山賀博之監督ロングインタビュー。
著者等紹介
飯野文彦[イイノフミヒコ]
1961年山梨県生まれ。映画『ゴジラ』ノベライズでデビュー。オリジナルのホラー小説を執筆する他、映像・ゲームのノベライズも多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シュエパイ
2
人が死なないミステリはある。人が死なないラブロマンスもある。人が死なない文学も、ファンタジーも、歴史ものも、ある。でも、宇宙開発ものには、無い。物語を盛り上げる要素としての死ではなく、命を捧げ、なお足りないほどの深い溝があるから、人が死ぬ。鳥ですらない人の身が、遥か宇宙を目指すから。それでも、諦められない、俯けない、膝を折れない人々が、いる。いつか、きっと、手を届かせようと。私は、ただじっとそれを見つめている。息を潜め、かすかな諦観をいだき、けれどやっぱり、諦め切れずに。2010/09/22
gayuu_fujina
1
店頭で見かけてなにも考えず買ったけど、良く考えたら緑の背表紙ソノラマ版なら持ってたじゃんよ…orz てっきり、未読のナニカかと。当時は元のアニメが好き過ぎて、蛇足的なエピソードの追加をしたコレが嫌いだったっけ。今でも好きじゃないけど。2010/09/17
はづき
0
大好きなアニメのノベライズだけに、粗ばかりが目についてあまり楽しめませんでした。ただ、時折良い描写があったような無かったような....2014/03/13
たもん
0
なつかしい。初めて観たときのことを思い出しつつ読んだ。色々な人の思いがたった一つの打ち上げに結集していくとこは読んでて盛り上がる。ただ、最後はどうしても投げっぱなし感があるんだよなあ。2012/09/25
kwn
0
久しぶりに読み返した。やはり、打ち上げを巡る一連に色んな登場人物が回収されていく様の心地良さ!2010/11/22