出版社内容情報
【文学/日本文学小説】浅田次郎、綾辻行人、有栖川有栖、岡崎琢磨、門井慶喜、北森 鴻、連城三紀彦、7人の人気作家による京都が舞台のミステリーを収録。雨の祇園で見かけた昔の恋人、昭和最後のおけら参り、失踪した夫から届いた嵯峨野の絵葉書……。京情緒にあふれた文庫オリジナル短編集。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
126
京都という場所での7人の作家によるミステリーアンソロジーです。浅田、北森、連城さんの作品は既読ですが楽しめました。とくに連城さんのはやはり読んでいて素晴らしい文章だと思います。ほかのかたがたの作品もそれなりに興味深く読ませてもらいました。2018/11/19
ゆみきーにゃ
88
岡崎さんのみ既読。銀印も出土した、異教徒の晩餐、がすごく良かった。鯖棒食べたくなる。2021/06/14
mocha
82
京都を舞台にしたビックネームのアンソロジー。北森鴻さんのがエンタメ性が高くて面白かった。浅田次郎さん綾辻行人さんのホラー風味も好き。連城三紀彦さんのも「雨月」風と言われたらなるほど!岡崎さんのは既読。京都らしさはあまりない。有栖川さんのは一番京都色があったけどミステリ薀蓄がめんどくさく感じた。門井さんのコミカルなタッチは箸休め的。いろんなお味のお徳用詰合せ本。2019/11/25
papako
73
京都の丸善で見かけて、やはり『京都』でしょ!と購入。3勝3敗1分けかな。期待の綾辻さんは既読、でも好き。有栖川『江神』ダメだ。こういうの嫌い。私はミステリーでもなんでも素直に楽しみます。こねくり回すの、勝手にやって。北森さんのこのシリーズ楽しそう!と思ったら2巻を積んでた。タレーランは既読、やっぱいいや。門井作品は門井作品だ。浅田作品、久々。連城作品はさすが。京都が舞台なんだけど、あんまり京都満喫って感じじゃなかったな。2018/11/24
キンモクセイ
60
京都とミステリー相性抜群の短編集。1番好きなのは浅田次郎さんの「待つ女」。祇園の石段下に女性の姿を見た気がした。若い時に別れた志乃ではないか?30年も前の姿のはずはないと思っても気になって仕方ない。女の情念が姿となって現れたと言われるが...綾辻さんは「深泥丘奇談」だとすぐにわかった。岡崎さん初読み作家さん。純喫茶タレーランで起こるちょっとした事件。読みやすかった。連城さん「忘れ草」8年ぶりに夫が帰ってきた話を妻が淡々とする。何処か不思議で幻のような感じが京都ととても似合う。2020/04/25