出版社内容情報
【文学/随筆】死にゆく母、残される父の孤独、看取る娘の孤独。苦しみにみちた日々の生活から、向かい合うお経。般若心経、白骨、観音経、法句経、地蔵和讃??詩人の技を尽くしていきいきとわかりやすく柔らかい現代語に訳していく。単行本ロングセラー、待望の文庫化。
内容説明
寝たきりの母、病をかかえて残される孤独な父。そして父母の介護と看取りのなかで、娘が出会ったのは、日々の暮らしに結びついたお経だった。苦しみを癒やす、般若心経、白骨、観音経、法句経、地蔵和讃…。詩人の技を尽くして画期的な現代語に訳す。
目次
読み解き「懺悔文」―女がひとり、海千山千になるまで
読み解き「香偈」「四奉請」―おはいりください
読み解き「般若心経」―負うた子に教えられ
新訳「般若心経」
読み解き「発願文」―忘れること忘れないこと
読み解き「大地の歌」―浄土をさがして
読み解き「ひじりたちのことば」―いぬの話
読み解き「白骨」―ほらほらこれがぼくの骨だ
読み解き「観音経」―あなたにはかんのんがいる
読み解き「地蔵和讃」―母が死んで、父が残った
読み解き「七仏通戒偈」「無常偈」―いつか死ぬ、それまで生きる
読み解き「四弘誓願」―ぼんのうはつきません。あとがきにかえて
著者等紹介
伊藤比呂美[イトウヒロミ]
1955年東京都生まれ。詩人。青山学院大学入学後、詩を書き始め、78年現代詩手帖賞を受賞してデビュー。99年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年『河原荒草』で高見順賞、07年『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年同作で紫式部文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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