内容説明
とある謎めいた館に十人の遺産相続人が招集され、十の紙片に分かれた遺言状を渡された。はたして相続人たちは遺産を手に入れることができるのか。大いなる遺産とは何か…。沈没しかかっている船に乗り合わせている現代人に、ロマン主義者エンデが突きつける現代の黙示録。エンデ文学の原点がここにある。
著者等紹介
エンデ,ミヒャエル[エンデ,ミヒャエル][Ende,Michael]
1929‐95年。南ドイツ・ガルミッシュ生まれ。小説家。43年頃から創作活動を始め、俳優学校卒業後、本格的作家活動に入る。著書は各国で訳出され、幅広い年齢層に支持されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぼっせぃー
2
“はじめに”と後ろに付いている作者の創作ノートを読めば、作品の意図から各場面における登場人物の行動原理までことごとくバラされているので、読み終えると説教くささにうんざりしてしまった。これは、実際に実演する人達に向けての手引き書なので致し方ないのか……?“はじめに”を飛ばして読んでいたとしても、悲劇的結末に向かう過程はかなり無理矢理な印象を受けると思う。これだったら、邪悪な屋敷に10人の遺産相続者が立ち向かう!みたいな筋でもナンボかマシなのでは?しかし、やりたいことはともかく細部の幻想風味はすごく好き。2012/01/11
読書家さん#2EIzez
1
解説の方に人物紹介があり分析されていて、深い観察眼だなと思ったがひしゃげてしまう 人間不信に読むのもよいけどより不信になる2020/11/08
司
1
戯曲。なにも知らないでいきなりこの演劇を見せられたら困惑するだろう。2014/09/26
ちばっち
1
戯曲は読み馴れていないので難しかったです。ト書きが面白くもあり、難しくもありました。そして家の仕組みがエンデっぽいなと思いました。『演出上のいくつかの注意』はどうかと思いますが『こんなエピローグもありかな?』は良いと思います。2013/11/30
だん
1
想像力をあまり働かせないで読んでいたらアッサリと終ってしまった印象。気が向いたら再読したい、今度はじっくりと。2010/02/01
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