出版社内容情報
地球環境やエネルギー問題、男女賃金格差、少子高齢化、外国人受け入れ、子育てや女性の社会進出、金融リテラシーなど、社会の様々な課題を考えるための資料やデータを読み解くスキルをテーマごとにわかりやすく解説します。誤った情報に踊らされず自ら考えて判断するため基礎的な情報活用能力を身に付けよう。
内容説明
地球温暖化、貧困、女性の社会進出、男女間賃金格差、子育て、少子高齢化、外国人受け入れ、エネルギー自給率、教育…、社会の様々な課題を解決していくためにはエビデンスに基づいて論理的に考えることが求められます。本書ではグラフや図版などの資料やデータを正しく読み解く力を養います。
目次
1章 地球温暖化
2章 相対的貧困
3章 女性の社会進出
4章 男女間賃金格差
5章 子育て
6章 少子高齢化
7章 移民・難民
8章 民主主義
9章 金融リテラシー
10章 エネルギー自給率
11章 プログラミング教育
著者等紹介
友原章典[トモハラアキノリ]
東京都生まれ。青山学院大学国際政治経済学部教授。ジョンズ・ホプキンス大学大学院Ph.D.(経済学)。世界銀行及び米州開発銀行コンサルタント、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)経営大学院エコノミスト、ピッツバーグ大学大学院客員助教授、ニューヨーク市立大学助教授などを経て、2011年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
93
中高校生向きの本ですが、大学生やビジネスマンにも参考になるような本でした。現在の日本で問題となっている11の項目(地球温暖化、相対的貧困、女性の社会的進出、移民・難民など)を取り上げてその状況をデータから判断して問題点がいかなるところにあるかをわかりやすく説明してくれています。とくに相対的貧困や金融リテラシーについてはかなり面白い論点での解説があります。2024/11/06
よっち
22
誤った情報に踊らされず自ら考えて判断する、必要な社会の様々な課題を考えるために、資料やデータを読み解くスキルをテーマごとにわかりやすく解説する1冊。地球温暖化、相対的貧困、女性の社会進出、男女間賃金格差、子育ての育児休業取得率、少子高齢化、移民・難民の増加と治安の悪化、民主主義、金融リテラシー、低下するエネルギー自給率、プログラミング的思考など、具体的なテーマを挙げながら、見方次第で印象操作やトリックが使えてしまう様々なデータに対する基本的な考え方の解説があって、改めて考えてみるいいきっかけになりました。2024/11/16
oooともろー
5
少子高齢化、エネルギー問題、食料自給率など、色々な日本の課題を取り上げながら統計学の基本的な考え方やデータの見方などを学ぶ。2024/11/10
nagata
4
社会現象の各テーマごとにデータとその周辺をどう読み解くかを解説してくれる。相関関係をもっと詳しく重回帰分析で、となったら、その先をもう少し、となるのだけど、いい塩梅でとどめているので読みやすかったかも。相関関係と因果関係とは似て非なるものとは繰り返し述べられていたが、数字が独り歩きした解釈を戒める意味ではその通りなのだろう。2025/06/21
のら
4
良書。地球温暖化、相対的貧困、女性の社会進出など、具体的なテーマを基に、図やグラフなど各種資料の正しい読み解き方を解説する。率で見るのか額で見るのか、現在のデータと比較する基準年をどこに設定するのか、相関関係と因果関係の違いは何か等々。基本的ではあるがデータを読み解く際の基礎的な視点、一つの指標を見て直感的に結論を得る危うさについて学ぶことができた。2025/04/20