出版社内容情報
由比ヶ浜の<駆け込み寺>で起こった、小さな奇跡とは……。
鎌倉・由比ヶ浜にある浄泉寺。住職だった父親に代わり、息子の凜太郎が継いでいる。しかし、寺の運営に全く関心のない彼は、アルバイトの僧侶を雇い、気ままにサーフィンを楽しむ日々。ある日、身体中にキズがある女子高生が駆け込んでくる。家族に相談出来ないと言い張る彼女を見捨てることも出来ず、渋々宿坊を貸すハメに。家出の原因を探っていくと、友人関係のトラブルだと分かり、解決に向けて動き出す。人生に迷った人たちの心の葛藤を描く、潮風香るハートフルストーリー。
内容説明
鎌倉・由比ヶ浜にある浄泉寺。住職だった父親に代わり、息子の凛太郎が継いでいる。しかし、寺の運営に全く関心がない彼は、アルバイトの僧侶を雇い、気ままにサーフィンを楽しむ日々。ある日、身体中キズだらけの女子高生が寺に駆け込んで来る。家族には相談出来ないと言い張る彼女を見捨てることも出来ず、凛太郎は渋々宿坊を貸すハメに。家出の原因を探っていくと、友人関係のトラブルだと分かり、解決に向けて動き出す。
著者等紹介
喜多嶋隆[キタジマタカシ]
5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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おしゃべりメガネ
88
舞台は鎌倉、由比ヶ浜にあるお寺。先代の住職に代わり、後継ぎの「凜太郎」は寺に関心はなく、自由気ままにサーフィン三昧な日々を過ごしています。そんなある日、'駆け込み寺'とウワサされている彼の寺に1人の少女が傷だらけで現れます。かなりワケありで、事情を察しやむを得ず彼女を匿うことに。そんな彼女のトラブルとは家庭のコトであったり、友人関係にあったりとなかなか悩ましい問題が。そんな彼女を見放すコトができず、「凜太郎」は彼女が1人たくましく自立できるよう、色々とフォローします。やはり青春再生物語はステキですね。2024/06/13
しん
31
住職の父親が亡くなり、その跡継ぎの息子が主人公です。自らを住職と思っていなくて、単なる「住職の息子」と思っているサーファーと、その寺に駆け込んで来る人達を描いた物語です。割と軽めの小説だと思います。自由気ままなだけに、僧侶としては不適格な主人公は、何だか爽やかです。サラサラと読めて、ページを捲るスピードもかなり速くなります。内容的には重たい面もあるのですが、その割にはどこかずっと軽い気がします。2016/03/07
たぬ
15
☆4 喜多嶋氏3冊目。ビーチ・ボーイズならぬビーチ・ボーズか。寺の息子でサーファーか。性格は若干オラオラ系か。「教師も警察も、少し大げさに言えば、死者でも出ない限り本気では動かない」(33頁)いやほんとそうよね。あと「智美が初めて自分の力で進んだ10センチなのだ」(73頁)、「誰にも、心の中から削除できないものもある」(175頁)このあたりも心に響いた。3人とも成長できてよかったよ。2020/09/12
イレイジ
8
海行こっと!2015/12/18
東海太郎
6
好きな湘南の風景が浮かんでくる。あの溌溂としていて誰もを受け入れるキャパシティの広さ。いつ行っても面白いのはやはり天下一の景勝地だからだろう。消化不良な感じもするが、湘南の海で読めばまたイメージを変わるかも。2016/01/07
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