出版社内容情報
須藤 靖[ストウ ヤスシ]
著・文・その他
内容説明
古代以来、哲学的考察の中心主題であった宇宙論は、20世紀に至り、アインシュタインの一般相対論によって物理学の一分野として確立した。宇宙定数の導入、宇宙膨張の発見、ビッグバンモデルの提唱、宇宙マイクロ波背景輻射の観測など、現代宇宙論の基礎をなす発見と理論が初めて発表された古典的論文を翻訳収録する。
目次
総説 宇宙論の古典論文を読む
第1章 重力場の方程式
第2章 宇宙定数の導入
第3章 膨張宇宙解の発見
第4章 宇宙膨張の観測的発見
第5章 ビッグバンモデルの提唱
第6章 宇宙マイクロ波背景輻射の発見
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
52
宇宙について何も知らないと思っていた時に図書館で見つけた本でした。洋書、またはかつて岩波文庫が出版していた英国詩人の詩集(原文とセット)のように左開きなのは論文が横書きだからです。しかし、方程式は全然、分からず、前書きの解説で何を言いたいのかが分かる体たらくでした。不甲斐ない・・・。2022/10/08
mat2
4
アインシュタインの重力場方程式を解くと宇宙は時間変化するような解しか得られない→え?宇宙が膨張とかないっしょ常識的に考えて(笑)じゃ、方程式に定数項を入れて静的な解を得られるようにしよう、これでよし、と。「博士!宇宙が膨張しているという観測結果が得られました!」「なんだと!じゃ定数項要らなかったんじゃん下手こいた~」という宇宙項(嘘)。今や宇宙は単なる膨張ではなく「加速しながら」膨張しているということが分かっていて、宇宙項いじりまわすといろんな事で遊べる。絶対必要宇宙項。さすがアインシュタイン。2024/08/10