出版社内容情報
羽田 貴史[ハタ タカシ]
著・文・その他
広渡 清吾[ヒロワタリ セイゴ]
著・文・その他
水島 朝穂[ミズシマ アサホ]
著・文・その他
宮田 由紀夫[ミヤタ ユキオ]
著・文・その他
栗島 智明[クリシマ トモアキ]
著・文・その他
内容説明
学問・研究の自由の確保は、世界的にも注目のイシューとなっている。政治の経済・産業界の影響が拡大し、大学や研究者への規制・介入が多発する一方、国際的な権利保障の枠組みづくりが進んでいることはあまり知られていない。学問と社会の関係を見直し、対応が遅れた日本の現在を知るための1冊。
目次
1 社会に対する責任としての学問の自由
2 戦前日本の国家統制と学問―文部省思想局の憲法学説調査
3 アメリカにおける産学連携と学問の自由の緊張関係
4 学問の自由の国際的保障
終章 学問の自由の議論を新たな段階へ
著者等紹介
羽田貴史[ハタタカシ]
1952年生まれ。広島大学・東北大学名誉教授。大学史、教育社会学、高等教育論
広渡清吾[ヒロワタリセイゴ]
1945年生まれ。東京大学名誉教授。元日本学術会議会長。ドイツ・比較法社会論
水島朝穂[ミズシマアサホ]
1953年生まれ。早稲田大学法学学術院教授。憲法・法政策論
宮田由紀夫[ミヤタユキオ]
1960年生まれ。関西学院大学国際学部教授。アメリカ経済論、産業組織論
栗島智明[クリシマトモアキ]
1989年生まれ。埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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zoe
21
科学は真理を探究する目的を持ち、それ以外を持ちえない。よって、科学者は、社会から真理の探究を信託されている。人類の認識活動の営みを確保するために、学問には自由であることが前提とされる。しかし、学問の自由とは何か、それすら知識として共有されていないのではないかと疑わしく嘆かわしい状況である。自由を奪うもの。地位、お金、その他。ひも付きでない基礎研究の資金が必要だと議論を始めても、税金から捻出していたりすると、成果は何かという指摘を受ける。ネガティブな結果も含めて人類の学びと言える度量があればとは個人的意見。2022/10/30