出版社内容情報
素朴な「意味」への問いを入口に,俳句を「世界最短の詩」として読みとく広大な視野を開く画期的俳諧論.
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
19
いきなり和辻哲郎「風土」論が否定されて、日本人的感性というのは後学的なもので風土によるものではないという。「切れ字」論では、最初に論じた「切れ字」論に不備があったようで新「切れ字」論として理論を展開していく。ただ俳句は生物(なまもの)なので文法通りいかないもので、あえてそれを崩していく者もいるのだ。著者は比較文学の学者でボードレールと芭蕉の共通項を論じた「不易流行」論が面白かった。子規の写生も写生したあとに色付けするのは個性であるという(写実という)のに納得した。2024/10/04
白石佳和
0
こちらのサイトによると5年ぶりに読んだらしい。どなたかも書いているが、最後のほうの第二芸術論の論理の矛盾を細かく論破していく点は痛快だった。帯にもある、東アジアでは短詩が主流でヨーロッパでは長い詩が常識だったという指摘は大変勉強になった。エズラパウンドのあたりも俳句と結びつつも俳句のほうがジャンルとして発展した理由などを明らかにしていてよかった。日本文学しか知らないから、勉強が足りない。2025/10/13
たつのすけ
0
◎2020/06/17
かんちゃん
0
どんなおすすめ文を読んで、読書リストにいれたのだろうか? 楽しい読み物ではなかった。 2020/04/03