内容説明
21世紀、そこはコンピュータで溢れた都市。ありとあらゆる所、すべての物にコンピュータが入り込みコンピュータコントロールされている未来空間。我々はそこで何を見るのか。電脳都市に至る道は多彩で、また様々な可能性を含んでいる。クラーク、アシモフからホーガン、ニーブンまで、SFを通してコンピュータの未来を思考実験し21世紀の電脳都市の設計図を描く。TRONプロジェクトのリーダーによるイマジネーション・カタログ。
目次
未来予測が日常化するとき―「衝撃波を乗り切れ」
OAの未来図―「星を継ぐもの」
究極のマンマシンインターフェース―「アーヴァタール」
故障と闘うコンピュータ―「2001年宇宙の旅」
コンピュータという学習道具―「竜の卵」
人工知能との対話―「月は無慈悲な夜の女王」
人間より人間的な機械ができたら「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」「ブレードランナー」
時間に挑むリアルタイム処理―「星ぼしに架ける橋」
闇を照らす画像処理―「失われた黄金都市」
三次元を操るコンピュータグラフィックス―「トロン」
コンピュータ犯罪の時代―「襲撃のメロディ」
科学からSFへ
SFから科学へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mazza
1
昔のSF小説の紹介など。良い。2019/02/07
tanukiarslonga
0
幻の国産コンピューター・アーキテクチャーTRONの開発者に筆による古典的SFの書評の形を借りた電脳よもやま話。1987年の刊行なので記録媒体の容量の小ささにはびっくりするが構想の先進性にもびっくりする。2016/07/02
iopiy
0
TRONプロジェクトのトップだった教授が過去のSFの有名作を紹介しつつコンピュータの未来などについても書いた(ただし1980年代後半の知見で)作品。現在の情報工学の知識を踏まえた上で読むと◯◯ですね分かりますwwとなる部分があったり、その予測は過小評価かもしれんwwとなったりしてなかなか面白かったです。自覚はしてないですが私たちの今普通に使ってる技術はその時点から見るとSFの世界なのだなあ、と思ったり。2012/03/11
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