出版社内容情報
滅びるか、君よ。見果てぬ夢を墓標となすか。静寂の夜、乱世の星がまた墜ちる。時よ、おまえはなにを奪いたいのか。いま、天が泣き、地が叫ぶ。
内容説明
北方三国志、波瀾の第十巻。英雄は去りゆく。されど、わが夢は消えず。滅びるか、君よ。見果てぬ夢を墓標となすか。静寂の夜、乱世の星がまた墜ちる。時よ、おまえはなにを奪いたいのか。いま、天が泣き、地が叫ぶ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤枝梅安
29
関羽の死に劉備と張飛は孫権を討つことを決意。孔明は二人の気持ちを尊重しつつ、軍師としての戦略を二人の強い気持ちに重ね合わせるような作戦を立てる。曹操もその波乱の生涯を閉じる。張飛の妻と息子が牧場で襲撃を受け殺害される。これも孫権の差し金と判り、張飛は更に怒りを募らせる。妻への思いを断ち切れぬ張飛は酒びたりの日々を送る。そこにまたしても魔の手がのびる。蜀軍の東征が始まる。これを迎え撃つ陸遜の動きが激しくなる。曹操の死も壮絶だが、張飛は色仕掛けに掛かり命を落とす。人の命のはかなさを筆者は読者に突きつけてくる。2010/11/27
koba
25
★★★☆☆2012/10/15
タカシール
16
人はいつか死ぬ。どう生きたかと、どう死ぬか。考えたけれど同じことなのではないかと。全13巻のうちの10巻。英雄,豪傑が去っていく巻でもある。強きものの心のうちが平坦ではないからこそ、憧れてしまう。2018/07/16
calaf
13
読んだのは単行本ですが、検索しても出てこないのでこちらへ。え?曹操、董香、そして張飛までもが... (唖然) そうか...まぁ、現実がそうなんだから、仕方ないのでしょうが...2012/05/23
しの
8
あー、ついについに。主要人物がどんどんいなくなってしまう。夏候惇の死があまりに衝撃だったけど、一番の衝撃は趙雲が若い子と結婚してたこと。そして、張飛の死は横光バージョンより、はるかに彼の人柄を重んじている。ありがとう、北方氏!2016/08/25