感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
59
この本が発刊された2002年までの全作品が解説されており、永井豪を知るには貴重な本。ハレンチ、残酷という漫画のタブーに挑戦し続け、巨大ロボットを生み出したり、悪魔を描いたりする。掲載当時、様々な反発や社会現象を巻き起こした。私自身、抵抗感を抱いていたのも事実。これらの漫画は、様々な映像作品も生み出し、その後の漫画やアニメ、映画にも多くの影響を与えた。この本から伝わってくる、その熱量は凄い。個人的には、石森章太郎「ジュン」をパロディにした漫画やSF短編「ススムちゃん大ショック」が好き。2018/10/28
マーブル
5
ギャグ、お色気、ロボット、SF、神と悪魔。 指折り数えてみれば、その世界観は無類の広さ。あらためて偉大さを知る事ができた。 1967年から2002年(本書刊行時)までの35年間の仕事を網羅しようと言う意気込みに溢れた本書は、作品をより多く紹介するため見開き各作品1ページと情報量が少なく「もっと見たい!」とお預けを食らった状態となるが、その分たくさんの、まったく知らない作品を知る事ができる。多くを求めすぎるのは贅沢と言うものだろう。 2018/08/13