内容説明
第一次世界大戦に敗れ、捕虜となって日本の収容所に収容されたドイツ人兵士たちの、五年間にわたる生活と、日本人との交流を、かれらが伝え、残していった文化―ヨーロッパの音楽や、ソーセージなどの製法など―を通して描く。
目次
第1部 習志野俘虜収容所―その忘れられた歴史(日本とドイツ、日本とオーストリア―幕末から大正までの点描;青島の戦い―大正三年;浅草、静岡、福岡、大分への収容;習志野での四年半―大正四年から八年;帰国―大正九年;その後の日々)
第2部 捕虜の日記帳から(クリスティアン・フォーゲルフェンガーの日記から;ヤーコプ・ノイマイヤーの日記から)