内容説明
特集「権力としての民意」 待鳥聡史/水島治郎/岡山 裕/高木佑輔/阿古智子/金井利之
<論考>五百旗頭 薫/奈良岡聰智/河野 勝/李 承赫/池内 恵
<対談>ミラン・クンデラ+トマーシュ・セドラーチェク
<往復書簡correspondence>ビル・エモット+ジョナサン・ラウシュ+田所昌幸
<新連載>三浦雅士
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
schole
1
ある時期を境に「民意」は政治家の権力執行の正当性を補う便利な道具として使われるようになったが果たして国の違いはあるのか。欧米、フィリピン、中国、そして都知事とそれぞれの民意を後ろ盾とした執行を丁寧に論考する。例えば米大統領選では二大政党の支持が保持されたまま草の根運動したトランプ氏が勝利をおさめ、欧州のポピュリズムとは分けて考える必要がある。ジャイアンのようなドゥテルテ氏は過去と現在の取り込みに成功した多様性を持つ。翻って都政は既に遊興と化した。答えは提起されないが過去の文献に当たる必要を感じさせる。2017/08/07