内容説明
なぜ、現代の少年マンガはこれほどまでに残酷で理不尽なのか?
それにもかかわらず、なぜ熱狂的に支持されているのだろうか。
そこには、現代の若者が現実に抱く逃れがたい運命や絶望感が深く関係しているはずである。
4つの大ヒット少年マンガについて、現代の社会的現実がどのようにストーリーに組み込まれているのか、その作品ごとに込められた意味を読み解き、
この厳しさ極まる時代を「自由に、正しく」生き抜く道を照らしだす!
◇『進撃の巨人』における、デモクラシーの別の可能性。
◇『鬼滅の刃』における、「自然の摂理」の考え方。
◇『呪術廻戦』において、本当の「悪」たりえる可能性を持っていたのは誰だったのか。
◇『チェンソーマン』に残されていた、ポストトゥルースに対抗できる可能性とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ハナさん*
1
2026年9月24日第1刷。市図。『進撃』『鬼滅』『呪術』『チェンソー』について、この著者らしい政治的・哲学的な視点・立場から、かなり深く論じた本。作品を最初から最後まで読み込んだうえで、論を展開している。私は『チェンソー』は全く読んで・観ていないので、これについては何とも言えない。『鬼滅』と『呪術』については、そういう観点・解釈もあるのか、という感じ(どちらも最後までキチンと読んでいないので、あれだが)。『鬼滅』で参考にされ、引用もされているウェブ上の文章。有料記事ものも少なくなく、読めないのが残念。2026/11/03
なかちゃん
0
進撃の巨人→鬼滅の刃→呪術廻戦→チェンソーマン(連載開始順)と2009年から2026年まで誕生し、大ヒット、連載を終えた少年誌連載漫画についての評論。同時期にヒットはあれど、これらの作品は別格。ベース、時代の行き詰まり感、将来への不安を反映し陰鬱であり少年少女が過酷な戦いをするという話である。チェンソーマンの作品論「女性」についての分析面白かった。各作家が時代をうけ意識的に無意識的に作品に投影しているのだが、作品へ、ぶつけるような昇華ぶりは藤本タツキが一番好きである。「鬼滅の刃」は過大評価な気します。2026/10/18




