内容説明
祖国中山は自分にとって小さすぎるのか――。楽毅の憂色は濃く、深い。四度にわたる隣国・趙の侵略。宰相だった楽毅の父は自ら望んで死地へ赴き、祖国は国土の大半を失った。趙の侵略はとどまるところを知らず、戦火が絶えない。が、祖国の君臣は方策を講じず、内外で声望の高まる楽毅を疎んじ続けた。苦難の戦いを強いられた楽毅はどこに活路を見出し、いかに理想の自己を貫いたか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
125
4部作の2部作。そろそろ中山国が追い詰められてきた。楽毅や太子の力及ばず、趙にどんどん進行されていく。停戦の約束も反故にされ、楽毅も殺されかける。中山国の王は危機感もなく、未だに楽毅や太子が早く戦死してほしいと思っている。読んでいてやるせない気持ちになる。上がこんな人間だと下は辛い。そして、趙にも不穏が動きが出てきている。嫡子の廃止。次男に継いでほしいという思い。春秋戦国時代は、だめな人間とすごい人間がごちゃまぜに生きている。世の中がひどいから英雄が出てくると思う。続きが気になる作品であった!2021/08/27
あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...
66
第二巻では、戦国期の中国、祖国中山の存亡をかけた楽毅と隣国趙との智謀をめぐらした戦いが本格的に展開されます。人相見の予言が効いていて、今後どんな運命が待ちかまえているのかドキドキしながら次巻へ。2017/01/04
KAZOO
63
小国の悲哀があって、しかも父は死地を求めて戦場へ。楽毅はどうしようもない君主に冷遇されて、ということで艱難辛苦汝を玉にす、をまさに地で行くような感じがします。ただ宮城谷さんの文章には様々な有名な言葉などや自分の心に響く言葉もあって私は付箋紙をつけているのですが結構いっぱいになります。2015/03/29
優希
49
死地へ赴く父、大半を失った祖国。楽毅は苦難の戦いを強いられたのですね。理想の自己をいかにして貫いたのかというのが大きな主題になっているように思いました。楽毅の憂色が痛かったです。伴侶を得たことが救いでしょうか。2026/10/26
Tomoichi
38
講和のため趙へ向かう楽毅、武霊王の謀略をかわし趙を脱出する。中山国侵略を再開した武霊王はついに霊寿を陥とす。中山国を自滅に追い込んだ王はすでに死に新たにたった太子は陥落前に斉へ脱出するが傷が元で間も無く客死する。太子の子、公子尚に中山国の将来が託される。中山国再建のため楽毅は燕に向かう。「隗より始めよ」で後世に名を残す郭隗に会うために。2017/12/02
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