新潮文庫<br> 楽毅(三)

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新潮文庫
楽毅(三)

  • 著者名:宮城谷昌光【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2015/03発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101444291

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内容説明

中山国はこの世から消え去るのか――。隣国趙と成立した講和は一方的に破棄され、趙の苛烈な侵攻は再開した。中山国の邑は次々に落ち、そのさなか中山国王も没した。そして首都の霊寿もついに陥落する。東西の辺土を残すのみとなった祖国の存続をかけ、楽毅は機略を胸に秘め、戦火の消えぬ中山を離れ、燕へと向かった。抗い難い時代の奔流のなか、楽毅はなにを遺そうとしたのか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

129
4部作の3部作目。とうとう中山国がこの世から消えてしまった。趙による苛烈な攻めによりどんどん領土が減っていく。そんな時に頼ったのが燕。燕には郭隗がいる。先ず隗より始めよの話の中心人物である。この郭隗がいい味出してる!本当にミステリアスなのにかっこいい感じを受ける。その後趙の中での内乱が起きる。理由もなんとなくわかる。立派な王様のあとはやはり揉める。自分の後のことを心配してしまう。この本にも書いてあるが先の先を読める人になったほうがいい。先を読みすぎると先走って失敗してしまう。この言葉は今の自分に染みた!2021/09/20

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

66
全4巻の3巻目。楽毅が守ってきた中山国は隣国趙の苛烈な侵攻によって滅亡し、趙の国内では王の座を巡り内乱が勃発して体制が大きく変わるなど、物語は大きく動きます。紀元前300年という太古の時代に、存亡を掛けたこれほど熾烈な国同士の駆け引きが行われていたなんて、中国という国の歴史の深さを感じずにはいられません。そして、そんな時代に楽毅は何を求めたのか。いよいよ最終巻へ~♪2017/01/09

KAZOO

62
有名な故事の「隗より始めよ」が最初のほうに出てきます。中山国は戦に敗れて、国王も亡くなってしまいます。楽毅は国を出て燕に向かいます。この巻は結構有名な人物などが出てきます。趙の国の内紛などが書かれていてあまり楽毅が出てくる場面はありません。 2015/03/30

キジネコ

50
山塊に埋伏し巨大な敵 趙軍を翻弄した破れざる将軍、楽毅の戦いが終わります。祖国を失う悲哀に沈みます。野に放たれた千里の馬が次に向かうのは何処か?が一つの関心事となりますが3巻は、「隗より始めよ」の故事から始まり、高みに登った大国の王達の器量の光が自らの未来を照らせない限界を露呈する物語が描かれます。詐術によって宰相を殺そうとした秦、孟嘗君を疎み佞臣の甘言に酔う斉、そして観相の大家の不吉な予感に貫かれる趙。同じ環境にあって見えるものが違う、努力する目標の据え方が違う、目指すものに邁進する日々に才の花が咲く。2015/02/24

著者の生き様を学ぶ庵さん

34
第二巻にて「郭隗より賢き者、千里を遠しとせず」と言われし賢者として楽毅は燕王と会見したるも燕王に勇なく、中山国に援軍なし。嗚呼、小国は遂に消滅せり。勝ちたる趙は院政を敷きたる主父(旧・武霊王)が後嗣問題を拗らせ、恵文王は誅殺されんとするが、高信期・李兌・公子成が武功に救はれ、邪心多き主父・安陽君・田不礼は往せにけり。趙のかかる内紛の末、楽毅が亡命先は魏に定まりけり。その半年の後に燕より来たる使者の齎したる報せとはいかなるものか。2015/11/07

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