内容説明
大反響10万部突破 ついに文庫化!
はじまりは、たった数行の死亡記事だった。
現金3400万円を残して孤独死した身元不明の女性ーー。
あなたは一体誰ですか?
2020年4月。兵庫県のとあるアパートで、孤独死した女性が発見された。現金3400万円、星形マークのペンダント、数十枚の写真、珍しい姓を刻んだ印鑑。記者二人が、残されたわずかな手がかりをもとに、警察も探偵も解明できなかった身元調査に乗り出す。舞台は尼崎から広島へ。たどりついた地で記者たちが見つけた真実とは? 「行旅死亡人」が本当の名前と半生を取り戻すまでを描いた圧倒的ノンフィクション。
対談 中森弘樹(社会学者)× 武田惇志
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
クキモン
20
店頭で見かけて小説だと思って購入したら、ノンフィクションでした。行旅死亡人という言葉を初めて知り、少ない手掛かりの中から記者が女性の身元を明らかにするその様は、小説よりも緻密で興味深かったです。結局、全ての謎が解けたわけではありませんでしたが、それだけに余韻が残ります。2026/10/24
ryo
5
行旅死亡人(住所・居所・氏名などが分からず、かつ遺体の引き取り手が存在しない死者を指す)。古いアパートで見つかった孤独死の女性「タナカチヅコ」さんの身元調査のを行った記者たちのノンフィクション。一気読みでした。2026/10/31
すも
5
行旅死亡人の身元を判明させるだけでなく、どこで暮らしていたか、どんな青春時代を歩んできたかなどを取材を通して明らかにするという記者の矜持のようなものが随分と伝わってきた。死亡女性には謎が残る部分もあるが、『行旅死亡人』から戸籍に記載されたひとりの女性に名寄せできただけでも相当な供養になるのではないか。また本書を読んで自分の行く末にも思うものがあった。あとがきにあるよう『私はいつか死ぬ』という現実。ほんの些細なものでもいいから、自分が確かに生きていた痕跡をカタチにしたいと思った。2026/10/25
りか
4
2020年4月、兵庫県で孤独死した身元不明の女性。わずかしかない遺品を手がかりに誰なのかを調べていく実話に基づいた謎解き。 少ない遺品からどうやって身元を調べていくのか、誰に繋がっていくのか…続きが気になってあっという間に読了📕 "行旅死亡人"という言葉を初めて知った。全ての謎が解けるわけではないけれど、生きてきた証は完全に消せることはなくて何かしらは残るのだな、と思った。2026/10/23
マサ
4
身元不明の死者を「行旅死亡人」ということを初めて知った。少ない手がかりから死者の身元を探り出す過程はミステリを読んでいるようで引き込まれた。が、少しずつ彼女の実像が明らかになっていくにつれていくつかの事実について「なぜ…」と大きな疑問が生まれてくる。そして晩年の彼女の日常と心情を痛ましく思い描いてしまう。「一人がさえんかったろうな」旧友シマヱさんの言葉がしみる。2026/10/22




